太田市は、国指定重要文化財の旧中島家住宅(押切町1417)で保存活用整備工事を計画している。現在は文化財建造物保存技術協会(東京都荒川区)が調査工事などを進めており、調査結果を踏まえて工事箇所や整備スケジュールなどの方針を決める。2026年度内に整備方針をまとめる予定とし、27年度には具体的な工事発注時期などを決定する見通し。施設全体を対象とした工事となるため、4カ年など数年かけての工事を想定する。
同住宅は中島飛行機の創設者、中島知久平が両親のために建造したもの。敷地面積は約1万㎡を超え、建物の規模はW造2階建て、延べ床面積約1207㎡となる。敷地内には主屋や土蔵、正門などが建設されており、主屋南側には3000㎡の前庭が広がる。主屋については1930年4月の竣工、車寄や食堂のほか、客室、居間部、応接室など複数棟からなる近代和風建築となっている。
現在は、施設の老朽化から公開範囲を車寄部のみに限定している状況。文化財建造物の保全と公開を両立させるために耐震補強などの工事を計画した。
施設は2016年に国指定文化財と認定されている。建築の意匠・構造・素材において学術的価値が高く、規模も大きく質の高い遺構となっている。
市では保存活用計画を策定しており、計画に沿って具体的な工事内容を詰める。24年度と25年度で文化財建造物保存技術協会が調査を進めており、工事箇所や工法の選定を進める。
















