小山市は、JR小山駅東口駅前広場ペデストリアンデッキ整備事業(駅東通り2丁目)の工法を大幅に変更する。ここ数年で資材費や労務費が急激に高騰しており、当初の幅9㍍の全天候型膜屋根を幅3・5㍍の片側膜屋根に変更。このほか一部仕様や材質の見直しによるコスト縮減策を検討した。2026年度は支障物移設工後、ペデストリアンデッキ工に着手。28年度はエレベーターとエスカレーター設置工。29年度に膜屋根設置工と駅前広場工を済ませ、年度内の供用開始を目指す。総工費36億9000万円を見込んでいる。
24年度の基本設計、25年度の実施設計ともオオバに委託。基本設計では設計計画、現地踏査、横断歩道橋計画、橋梁予備設計、駅前広場設計、通路上屋予備設計、照査を指示。実施設計では基本設計を基に具体的な寸法や形状、施工方法、工事費、工期を算出。
基本設計で30億円だった総工費は実施設計では41億9000万円に膨張。コスト縮減へ向け、屋根範囲、高欄材、舗装材、エレベーター外装材、伸縮装置材を見直した結果、総工費を5億円圧縮。改めて計画を練り直すため、実施設計は26年度まで延長する。
主な施工費はペデストリアンデッキ21億5000万円、エスカレーター4億6000万円、膜屋根4億5000万円、エレベーター3億1000万円、駅前広場1億円。ペデストリアンデッキ下空間を有効活用するトレーラーハウス設置が3000万円。
年度別施工費は26年度(支障物移設)8000万円、27年度(基礎、下部、上部)11億4000万円、28年度(上部、橋面、付属物、エレベーター、エスカレーター)16億7000万円、29年度(駅前広場、屋根、エスカレーター、トレーラーハウス)8億円。
現駅前広場では白?大学本キャンパス前横断歩道で歩行者と車両動線が交錯。バス乗降場へは駅前の横断歩道を渡らなければならず、駅直近には自家用車の乗降場がある。横断歩道には信号機が設置されておらず、歩行者横断中は車両停止の列が連なる。
歩行者の安全確保と通勤通学時間帯の渋滞解消が課題。歩行者と車両動線の完全分離、バスと一般車の乗降場の入れ替えが妥当と判断。駅中央自由通路さくら道と駅東地区の主要動線の大学通りを駅前広場上空で結ぶペデストリアンデッキの設置を決定した。
ペデストリアンデッキはL字型に曲がり、白鴎大学キャンパスに直結。バス乗降場は駅側に配置換えし、市営おーバスの利用を促進。バス乗降場計画地付近には駐輪ラックがあり、移設を予定。乗車と降車の専用レーンを設け、円滑な通行と違法駐車対策を講じる。
トレーラーハウスは店舗とし、駅前のにぎわいを創出。回遊性を高め、ウォーカブルなまちづくりを推進する。一般車乗降場は駅直近から離れるため、上りと下りのエスカレーターの設置で利用者の利便性を担保。安全で快適な待ち合いの場の活用を促す。
計画当初は28年度の供用開始が目標。現地調査で支障物移設に一定期間を要すことや資材調達、橋梁製作に掛かる日数を計算。架設工事の際はタクシーヤードを工事の資材置き場に使用することを想定。円滑な施工方法を警察、バスやタクシー事業者と協議する。
















