水戸市が整備を進める都市計画道路3・3・2号中大野中河内線(松が丘工区)について、事業の進捗状況や完成後の交通影響、周辺道路の安全対策が明らかになった。JR跨線橋は下り線側の施工を進めており、2027年度以降には橋梁前後のアプローチ道路や道路附属施設の整備を順次実施する。市がまとめた26~28年度実施計画では事業費に11億1940万円(うちJR橋梁工事=3億3440万円、街路築造=7億8500万円)を措置している。供用開始は29年度を予定する。
松が丘工区は国道50号から沢渡川、JR常磐線を跨いで県道赤塚馬口労線へと至る計画延長796m。幅員25~30m(4車線)で、中央分離帯(W1・5m)や両側歩道(W3・5m×2)を設置する。見和地区の市街地から国道50号へのアクセス向上が期待される。
跨線橋は姫子1丁目、東赤塚地内で常磐線赤塚~水戸間を跨ぐ上り線・下り線各1基を整備する。上り線は橋長98・5m、幅員11・9m。下り線は橋長94m、幅員12・15mで計画し、両橋の諸元が2径間連続鋼床版箱桁橋で、逆T式橋台。
橋脚については上り線が壁式、下り線が片側張り出し式。詳細設計を千代田コンサルタント(千代田区)がまとめ、製作工事はいずれも横河NSエンジニアリング・株木建設JVが担当している。
JR常磐線を跨ぐ橋梁工事は現在、下り線側の施工段階に入っており、上り線はすでに完成している。今後は、跨線橋の整備と並行して前後区間のアプローチ道路や道路附属施設の整備を進める計画で、市は一連の工事を段階的に進めながら、29年度末の供用開始を目標に事業を進めていく方針としている。
市がまとめた3カ年実施計画では、26年度にJR橋梁工事として3億3440万円、27年度には街路築造に4億9000万円、28年度の街路築造には2億9500万円を充てている。
同工区の完成により、常磐線南北を結ぶ交通動線は大きく変化する見通し。現在は、市道赤塚396号線の岡田橋を通るルートや自由が丘方面を経由するルートに交通が分散している。
松が丘工区の開通後は、これらのルートを利用している車両の多くが新設道路へ転換すると見込まれている。さらに利便性の向上により、他ルートからの流入も想定されており、市では幹線市道20号線(西原・見和線)の交通量は増加するとの認識を示している。
一方で、交通量増加に伴う安全対策も課題となる。見和図書館や見和郵便局周辺では、中央分離帯の設置により、信号手前でのUターンや逆走進入といった危険行為が確認されており、市は警察と連携し、交通ルール遵守やマナー啓発を含めた対策を検討する方針だ。
また、梅が丘小学校の通学路となっている幹線市道21号線(裏見和線)との交差点についても、歩行者だまりの安全確保が課題となっており、地域や学校関係者からの要望を踏まえた対応を進めるとしている。
松が丘工区から北側に連続する「西原工区」では、県において今年2月に酒門工区が完成したことや、市が施工する松が丘工区の完成の見通しが立ったことを受けて、県では整備を進めていく方針を示している。

















