富士川町の望月利樹氏が2025年末に執行された町長選挙で再選を果たした。1月16日から2期目の町政運営に向けてスタートした。2期目の抱負として財政の平準化や公共インフラの更新、富士川いきいきスポーツ公園周辺を利用したリバーサイドパーク構想の推進を掲げる。今後は、町内屋内運動場への空調設備設置や町有施設への太陽光発電設置可能性調査のほか、町有財産を活用した宅地分譲などに着手し、昨今の人口減少対策や災害に強いまちづくりを目指す。本紙では2期目の町政を担う望月町長に、今後の抱負や意気込み、町政の展望について話を聞いた。
―2期目の抱負について
望月 1期目の就任時は町の将来的な財政シミュレーションにより、今後厳しくなる予測を把握し、財政健全化に向け試行錯誤しながら取り組んだ。2期目は、財政の平準化を図りつつ、リバーサイドパーク構想などの新しい事業や、老朽化が進む上下水道などの公共インフラの更新に着手したい。
今後は、富士川いきいきスポーツ公園内にある、災害時の対応に活用するためのコンクリート張りの場所を利活用して、初心者でも楽しめるセッションを設けたスケボーパークを整備していく。いずれは大会が行えるよう、町内に既にある施設設備を活用して賑わいを創出したい。
―今後の町の展望や事業方針について
望月 災害に強いまちづくりや、建設関連ではインフラの更新によるメンテナンスをしっかりと取り組みながら長寿命化を進めたい。災害対応では、ハードやソフト双方を含めた形で取り組みたい。
―町内屋内運動場の空調設備設置について
望月 地球温暖化は今後も急激に進行する。そのため屋内運動場は、夏場の災害時に町民の避難所としても利用するため、空調設備の設置は必要なインフラとなる。財政的に厳しい状態にあるが、新年度から順次進めていきたい。
―太陽光設備を導入した可能性調査について
望月 最低限の食糧とエネルギーは、財源が許す限り自前で確保したいと考えている。有事の際には、町民に対し安全と安心を届けたい。公共施設に太陽光発電を設置したエネルギーを使い、地震災害時に独自の電源を持つことで、町民にとって安心なまちづくりを目指したい。
―国土強靱化地域計画の策定状況について
望月 町では国土強靱化地域計画の改定に向けて取り組んでいる。能登半島地震による大規模な災害を受けて進めていく。頻発化、激甚化する災害に対し、町民の生命や財産を守るため、町の第3次富士川町総合計画基本構想に連動する形で計画を立てていく。
―グリーンスローモビリティの実証実験について
望月 高齢者による免許証返納や買い物支援、独居老人の孤立化が進む中で、地域の公共交通を補完しなければならない。モビリティの車体はコストも安価でコンパクトで、二種免許が不要である。利用者は、いつでも手を挙げてモビリティに乗車することができることが大きなメリットであることから、予約が必要なデマンドバスよりも利用しやすい。
実証実験では、買い物に利用する場所や病院を巡る形で実施した。新年度は幹線道路を活用した実証実験を進めて、新たな公共交通に対するアプローチとして取り組みたい。
―旧第3保育所跡地の宅地分譲について
望月 住宅政策は、町長就任2期目のひとつの肝として捉えている。昨今の人口減少問題を受け、町で塩漬けとなっていた公有財産を活用して宅地分譲をする。それにより、定住人口の増加につなげたい。
―町民体育館の整備計画について
望月 現在は県と折衝し、閉校した旧増穂商業高校の体育館を無償開放して、プレーエリアを確保している。新しい町民体育館については、規模など町の人口や身の丈に合った計画とし、財政状況を考慮する中で設置に向けて計画したい。現実的には、今後いちばん厳しい財政の時期を避けた時期を想定し、場所などを検討して行きたい。
―地元建設業者の方々にメッセージを
望月 地域ごとに建設業者の方々がいるからこそ、町民の生命や財産が守られている。災害や豪雪時には、迅速に対応していただいており、共に二人三脚で進むためのパートナーである。今後も町政をさらに前へ進めていくため、ご協力をお願いしたい。
【略歴】望月利樹(もちづき・としき)1968年7月生まれ。富士川町青柳町在住。山梨学院大学大学院、社会科学研究科公共政策過程を修了。2007年5月に旧増穂町議会議員、11年4月に山梨県議会議員に当選。22年1月に富士川町長就任。26年1月に再選し2期目の町政を担う。
【写真=望月利樹町長】
















