県土木部営繕課は1月30日、第51回営繕研修会を開催した。テーマは「地域材を活用した中大規模木造建築物の整備」で、県庁講堂の対面方式およびオンライン方式を含めて約300人が参加。全国の整備事例を通じて設計・施工における課題や解決方法、今後の木造建築物の推進に向けた最新の知見を深めた。
主催者あいさつで細道博課長は「研修会ではプロジェクトにおける設計・施工のプロセスや設計思想、さまざまな課題を解決するためのアイデアについて講演をいただく。新潟県内における良質な木造建築物整備のきっかけとなってほしい」と期待を寄せた。
当日は、まず木を活かす建築推進協議会代表理事の大橋好光氏が「地域での中大規模木造建築物の整備について~非住宅・中低層建築物の木造化のすすめ~」をテーマに講演。法施行により、脱炭素社会の実現につながる木材利用の対象が公共建築物から建築物一般に拡大され、3階建て以上も対象となる中、大橋氏は中大規模木造建築物が注目されていると指摘。「木造建築は地球環境に良い」は常識になり、日本の森は木材の蓄積が江戸時代以降で最も豊富であるとしながら、現状では低層非住宅建築の木造化率は低いと説明。ウッドチェンジ協議会の活動として低層小規模建築物や中規模ビルの木造化モデルを検討・作成、普及に努めていることを紹介し、実践方策の手引きなどの活用を促した。
またアルセッド建築研究所代表の大倉靖彦氏が「地域の材と人を活かした木造建築」として、岡山県西粟倉村で手掛けた「あわくら会館」(庁舎+図書館)や東京都あきるの市の武蔵五日市駅前拠点施設「フレア五日市」の中大規模木造建築の整備過程を解説。さらに、計画・環境建築代表取締役会長の杉本洋文氏が「これからの中大規模木造建築の可能性と課題」と題し、木材利用の社会的背景、公共施設の木造化、木造建築の企画・計画・設計の代表的な事例を取り上げて紹介した。
【写真=木造建築物に関する知見を学んだ】
















