日光市は、鬼怒川温泉駅前再整備基本計画案をまとめた。温浴、情報発信、集会、民間機能を持つ複合施設を藤原総合文化会館跡地などに建設。屋根付き多目的広場を設け、駅前のイベント広場にも屋根を設置する。概算事業費は解体を含め19億9270万円。事業方式はDBOを想定。2026年度はアドバイザリー業務などを委託し要求水準書や募集要項を作成。後半から27年度前半に事業者の公募選定を行い基本・実施設計に移行。28年度の建設工事着手、29年度中の供用を目指す。
整備区域は文化会館・鬼怒川・川治温泉観光情報センター、藤原図書館、駅前公衆トイレ、鬼怒川・川治温泉旅館協同組合が立地する敷地と広場を含む駅前のエリア。老朽化した既存建物を解体し機能を再編する。
複合施設などを整備する事業用地(鬼怒川温泉大原1401-1)は面積約4289平方m。複合施設は駅から視認性が高い位置に建設。屋根付きの多目的広場を設け、全天候型のにぎわい空間を創出する。西側に20~40台程度の駐車場を新たに整備する。
温浴機能は現在休館中の鬼怒川公園岩風呂を移転。規模は約550平方m(機械室約50平方m)。ロッカー40カ所、洗い場10カ所程度。
情報発信機能はイベント展示コーナーを複合施設内に設置。規模は鬼怒川・川治温泉観光情報センターの展示空間(約60平方m)を参考に計画する。インフォメーション機能は利便性を高めるため駅構内に移転。
集会機能は会議室と屋根付き多目的広場。会議室は100平方m程度。可動式間仕切りを設け、情報発信エリア、コワーキングスペースやサードプレイス機能、屋根付き多目的広場と連携させることで、一体的な活用ができるように整備。椅子やテーブルを収納する倉庫を確保する。
屋根付き多目的広場は屋根下部分が350平方m程度。子どもの遊び場機能も検討する。
民間機能は飲食などを検討し厨房、売り場、テナントスペースを想定。規模は参画意欲のある民間事業者の意向に配慮し、複合施設の広場や道路に面した位置に200平方m程度。併せて、コンテナなど小規模店舗の導入を検討し、事業者の参入を促す。
共用機能は男子トイレが約20平方m(小便器3、大便器2、水栓設備2カ所)、女子トイレが約18平方m(大便器3、水栓設備3カ所)。多目的トイレは約6平方m。
駅前広場の現況面積は約3591平方m。既存のイベント広場、鬼怒太の湯(足湯)、SL転車台などを生かし、新規機能としてはイベント広場に200平方m程度の大屋根を設置。複合施設の屋根付き多目的広場との連携ができる計画とする。
防災計画では断水に備え受水槽から上水を供給。マンホールトイレの設置を検討する。
複合施設の総合管理機能は管理室、風除室、設備室、屋外機器置き場。自然の通風や採光が確保しやすい建築計画とし、屋根や外壁は適切な断熱性能を持たせる。温浴施設の湯の加温はボイラーのほか、ヒートポンプ型給湯機を検討する。
外構施設は広場、駐車場のほか休憩所、植栽、外灯、屋外サインなど。事業地は日光国立公園特別地域のため、色彩の制約を受け、屋根形状は原則勾配10分の2以上で切妻、寄棟、入母屋。具体的な平面計画や外観を含めた形態は基本設計で決定していく。
概算事業費は施設整備費16億348万1000円、既存施設解体費3億8922万円。
施設整備費の内訳は設計・工事監理1億6500万円、施設整備10億953万6000円、屋外多目的広場1億9784万6000円、外構1億5789万4000円、駅前広場7320万5000円。財源は国庫補助や地方債の活用を見込んでいる。
DBO方式の事業スケジュールでは事業者選定手続きに約14カ月を想定。基本・実施設計を27~28年度に進め、28年度上期に建設工事に着手。29年度中の供用開始を見込む。
26年度は事業者公募に向け準備を進めるほか、藤原総合文化会館、藤原図書館の解体工事を予定。民間の鬼怒川・川治温泉旅館協同組合の建物も同時期に解体され、複合施設近くの駐車場側に再整備される見通し。
基本計画策定支援業務はAIS・あしぎん総研JVが担当している。
















