鹿沼市は、花木センター再整備事業(茂呂)のイベントスペース整備工事に先行着手する。茂呂山丘陵40haの広大な敷地内を①イベントゾーン②産業振興ゾーン③体験ゾーン④フラワーゾーン⑤野鳥の森⑥駐車場-の6つにゾーニング。第1期のイベントゾーンは総工費8億9831万5000円を見込み、セリ場解体跡地に大小5ホールを備える木造平屋建て約800平方mのイベントスペースを整備。建物は子ども広場や駐車場と合わせて4月にも入札し6月議会で工事請負契約の承認を求める方針。電気設備、機械設備は分離発注の見通し。2027年5月の「さつき祭り」での供用開始を目指す。第1期整備期間中に第2期整備の戦略を練り上げる。
花木センターは、サツキの流通機構確立と基幹産業だった緑花木産業振興を目的に1975年に設置。開設から50年が経過し、市場規模の縮小で来場者や売上高が減少。施設全体の経年劣化で魅力が失われ、新たな消費者ニーズへ対応した顧客獲得が大きな課題。
東北自動車道鹿沼ICに近接する地理的優位性を生かし、花と緑のテーマパークに再生。サツキ文化の継承をはじめ花き園芸産業の振興、メイドイン鹿沼の情報発信、自然の中での遊びと体験の場を提供し年間を通した県内外からの集客につなげる。
市道22号線沿いの出入り口付近にイベントゾーンを設置。面積は約5700平方m。車窓越しにイベント内容が見渡すことができ、より一層の集客効果が得られるよう考慮した。25年度のイベントスペース設計は公募型プロポーザル最優秀提案者のSTUDIOYYが3月までに仕上げる。
26年度当初予算案の継続費年割額は26年度3億2528万5000円、27年度5億7303万円に設定。施設は花木センター18ha、茂呂山丘陵22haで構成。年間を通じ公益目的、収益目的、市主催、フリーマーケットのイベントを展開中。
コンセプトは「花と緑の安らぎ空間」「充実した飲食や物販、子どもの遊び場」「様々なイベントを同時開催できるホール」「サツキをイメージした市のランドマーク」「チャレンジしやすい出店環境」。
イベントゾーン動線中央にはサツキの花びらをイメージした五角形のメインホール(370平方m)を配置。メインホールを囲む形でA(60平方m)、B(100平方m)、C(80平方m)、D(70平方m)の小ホールを併設。主にサブイベント会場とする。
メインホール北側は73台収容の駐車場を配し、西側には子ども広場を設ける。Cホール南側には段差があり、利便性向上に大階段とエレベーターを設置。小ホール群には授乳室、給湯室、男女別トイレ、多目的トイレ、民間事業者による飲食の機能を導入する。
起伏に富んだ茂呂山丘陵は自然が豊かな半面、高低差のある敷地内に各機能が分散。下段と中段エリアの行き来に支障を来すため、大階段とエレベーターの設置により不便を解消。リピーターの多い直売所に買い物客を呼び込み、収益力アップの相乗効果を狙う。
「産業振興ゾーン」はサツキ文化の継承、飲食機能の充実、花き類を販売。「体験ゾーン」はベリーちゃんハウス、いちごっこ広場、バーベキュー広場で地域資源の素晴らしさを味わう。「フラワーゾーン」は四季折々の花と緑に親しむ。「野鳥の森」は自然を観察する。
産業振興ゾーンは既存機能を活用しつつ民間と連携した食機能の在り方を模索。体験ゾーンは既存機能を生かしたリニューアル内容を検討。フラワーゾーンはルピナスの丘の植栽のほか随時拡充する。野鳥の森は散策路やベンチの更新整備を予定している。
















