県西部農業事務所農村整備課は、高崎市山名町地内にある天水ため池の豪雨・地震対策工事を本年度から3カ年で行う計画で進めており、2カ年目となる工事を2026年度の第1四半期に発注する予定を示した。工事発注方式は一般競争入札を見込んでいる。
豪雨・地震対策工事として、ため池堤体、取水施設、洪水吐の改修をメインに計画している。本年度発注はカワナベ工業(高崎市)が安定処理工(セメント系防塵固化材)546㎡、幅員4mの工事用仮設道路工192・3mの内容で施工中。2カ年目に想定している工事内容は堤体改修工116m、取水施設工一式、洪水吐工一式。実施設計については冨永調査事務所(高崎市)が手掛けている。
天水ため池は防災重点農業用ため池に指定されており、鏑川左岸側にある上信電鉄西山名駅の北西方向約200mに位置している。平坦地と丘陵地の境にあり、受益面積は12・4ha。改修前のため池の規模は堤長116m、堤高4m、堤幅4・5m、総貯水量は約5200立方mとなっている。洪水吐は1000㎜×1000㎜のボックスカルバートが11・7m布設されている。管理者は南八幡堰土地改良区となっている。
豪雨や地震などにより、ため池が決壊した場合には、受益農地への用水供給が滞るだけでなく、人家や公共施設への浸水被害が想定されることから、堤体の耐震補強や洪水吐の断面拡大などの対策を講じる。
高崎市が実施した耐震性照査により、地震時の安全性が確保されていないことが判明した。堤体直下には人家があり、堤体北側斜面の一部は急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。浸水想定区域内には上信電鉄西山名駅、福言寺公民館などの公的施設のほか、県道後賀山名停車場線などが位置している。
















