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栃木県那珂川町

益子純恵那珂川町長、デマンド交通、道路整備を推進、総合振興計画に公約反映

2026/03/05 栃木建設新聞

 那珂川町は、第3次総合振興計画「なかがわ『わくわく』プラン2035」を決定した。2025年11月に就任した益子純恵町長の公約を反映し、成果指標では30年度のデマンド交通利用者数を約1・4倍の1万人。町道整備は新たに2路線を位置づけた。益子町長は2町合併20周年の節目に小川地区と馬頭地区の連携を強化するため那珂川を渡河する新たな道路整備の早期事業化を関係機関に要望。人口減少と老朽化で統廃合の検討が進む社会教育施設のうち図書館機能を併設した子育てと文化の拠点となる複合施設開設を目指したいと述べた。(2面に益子町長インタビュー)

 公約は①全天候型子育て支援と文化の拠点となる複合施設開設②馬頭高校の存続のため広域的受け入れを想定した寮の整備③観光振興と情報発信力の強化④デマンド交通の充実強化⑤広域道路ネットワーク構築による安全安心の確保⑥産業振興と地域コミュニティの発展⑦地域医療と福祉の充実⑧人口減少対策―の8項目。

 複合施設の開設は、夏の猛暑に子どもが屋外で遊ぶ危険性を回避。子育て世帯の交流に加え、図書館機能を併設。図書館は小川と馬頭の2カ所で年間約4万5000人が利用しており、30年度には4万8000人を目標に設定した。

 馬頭図書館は1979年の竣工。S造2階建て延べ756平方mの本体とコンクリートブロック造平屋建ての機械室棟で構成する。大規模改修は未実施で老朽化が進み、床や屋根、壁などの不具合が顕在化している。

 小川図書館は85年竣工。11年に健康管理センターから用途を変更した際に、大規模改修工事を実施した。構造と規模はRC造平屋建て延べ527・96平方m。

 社会教育施設は再編計画の策定に向け有識者による検討を進めており、総合振興計画では再編計画に基づき、老朽化した施設の改築・更新・移転・統廃合を効率的に実施するとした。

 デマンド交通の拡充は、町民アンケートを定期的に実施。町民ニーズの把握に努めるとともに、人口減少など社会情勢を踏まえ地域公共交通計画を見直す。施策では利用頻度の高いエリアの運行本数増加や乗降場の増設を進める。

 道路整備は▽近隣自治体との広域的な道路交通網の整備促進▽災害時にも機能するネットワークの構築▽「道の駅ばとう」を拠点とした町内観光施設へのアクセス道路の整備促進▽運行時間短縮など効率化が期待される道路の整備と促進―を挙げた。

 主要施策では(仮称)つくば・八溝縦貫・白河道路、(仮称)北関東北部横断道路や那珂川渡河道路の早期事業化に向けた関係機関への要望。国道293号バイパスや現道拡幅、歩道整備の促進に加え、観光名所の鷲子山上神社へのアクセスを強化する県道矢又大内線の整備促進の要望。地域間を結ぶ町道や橋梁長寿命化計画に基づく予防保全的修繕の強化など。

 馬頭高校生徒の町内事業所就職者数の目標は10人。日本唯一の内水面の水産科を有しており、多くの生徒が安心して通学できる圏域の拡充を再考。寮の整備など官民一体で取り組む環境を醸成していく見通し。

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