鹿沼市は、市農業公社(塩山町1329-19)の施設拡充に乗り出す。現施設東側に敷地1万9900平方mを買い増し①ライスセンター②農業機械格納庫③管理事務棟④肥料農薬倉庫-を新設する。2026年度当初予算案に建築設計、現況測量委託料4900万円を措置。3~4月に建築基本・実施設計の公募型プロポーザルを公告し、5月に最優秀提案者を特定。現況測量は4~5月に指名競争入札を執行する方向。27年度は土木詳細設計を委託。28年度は造成工事。29年度は建設工事に着手する。建設工事は4施設を一括発注し、構内の特殊設備を別途発注の見通し。
市農業公社は1974年に設立。基本財産3000万円のうち市が3分の2、JAかみつがが3分の1を出資する公益財団法人。主に農地集積、農作業受委託、耕作放棄地対策、就農者支援、リース事業を展開。将来の受託需要を見据え、機能と規模を拡充する。
現経営面積443・1haを150ha以上拡大し、経営面積600haに対応できる施設にリニューアル。現敷地は1万2300平方m、東側の農地1万9900平方mの水田を買い増し3万2200haに拡大。担い手不足、経営規模縮小による遊休農地増大に備える。
建築基本・実施設計期間は26~27年度の2カ年を充てる。建築面積はライスセンター2700平方m、農機格納庫1500平方m、管理事務棟700平方m、肥料農薬倉庫210平方mを想定。4施設は平屋建てで、構造は設計提案を踏まえて決定する。
ライスセンターはトラック搬入の下屋が200平方m。主食米や飼料米を乾燥する設備は7㌧を12基配し、1日当たり84㌧を処理。製品保管庫は常温倉庫、低温倉庫が各200平方m。精米設備を備え、精米後の製品は低温倉庫で出荷を待つ。
農機格納庫は保有するトラクターやコンバインを各15台程度保管。管理事務棟は事務員20人の常駐に耐えられるよう事務室、会議室、トイレ、更衣室、書庫で構成。築50年で老朽化した建築面積165haの現管理事務所は新施設完成後に解体撤去する。
敷地拡張により現在の出入り口1カ所の弊害を解消。荷受け中心のライスセンターは一般の出入りとは交錯しない別の出入り口を設置。荷受けがスムーズに運ぶよう安全で合理的な動線を確立。敷地南端には2500平方mの調整池を設置し、水路に放流する。
拡張予定地は市とJAが共同出資する農業生産法人かぬまが半分を所有、残り半分を農家数件が保有する水田地帯。施設建設の際は地盤沈下が確実視されるため、公共残土再利用による盛り土が必須。土壌改良を含め、一定の養生期間を確保する。
現施設の主な建築面積はカントリーエレベーター1056・5平方m、育苗ハウス7棟7596平方m、もみ乾燥調製施設594・5平方m、農機具格納庫529・7平方m、集積倉庫271・7平方m、製品検査室251平方m、育苗施設163平方mを保有。
カントリーエレベーターは水稲350haに対応し、貯蔵量は2000㌧。45㌧サイロ4基で日量180㌧を処理。育苗ハウスは灌水及び苗箱自動整列装置が毎時100箱を処理。もみすりは毎時4・5㌧。もみ乾燥調製施設は日量7㌧の乾燥能力を有す。
現施設で活動する農業生産法人かぬまの24年度実績は経営面積443・1ha(関係農家579戸)、作付面積561・3ha(稲作298・9ha、麦165ha、大豆39・8ha、ソバ29ha、ハトムギ18・9ha、飼料用トウモロコシ9・7ha)。
















