高森町の2026年度当初予算案は一般会計の普通建設事業費が11億2376万円。福祉センター改築や国民スポーツ大会に向けた天竜川へのカヌー競技場整備などにより、前年度比75.4%の大幅増となった。これにより一般会計の総額も7%増で過去最大となる80億6000万円に膨らんだ。福祉センター改築事業には26~27年度の債務負担行為で限度額16億5000万円を設定。このうち26年度分として5億557万円を歳出に計上した。
新施設「地域交流センター(仮称)」は役場と中央公民館の間の現地に配置。規模はS造3階建て、延べ1626㎡。空調設備には地中熱を活用する。設計担当は宮本忠長建築設計事務所・桂建築設計事務所JV。
主な施設として1階に多目的室(大ホール)、リビング、調理室、食堂休憩室、ミニショップ・ミニカフェ、キッズコーナー、ユニバーサルルーム(コワーキングスペース)、テラスを配置。2階は大会議室、小会議室、学習ラウンジ(自習コーナー)。3階は屋上テラスとし、太陽光発電設備も置く。また屋外施設としてキャノピー(ひさし)、非常用発電設備、地中熱空調設備を整備する。
■一括発注で4月にも公告
今のところ既存解体、新施設建設、地中熱関連など全ての工事を一括で発注する方針。総務課は「設計業務には建築確認の手続きも含めており、完了は4月になりそう。工事の契約議案は最短で6月議会への提出を考えており、4月下旬にも入札手続きを開始したい」と話した。26年度は既存解体と建築工事の一部、地中熱利用のための熱交換用パイプ埋設工事まで進める予定。
国民スポーツ大会のカヌー競技場整備には工事費1億3310万円。天竜川に特設コースを設けるため、河床整備などを行う。コース延長はワイルドウォーター競技が約1500m、スラローム競技が約250m。工事発注は、コースの下流で架設が進められている竜神大橋の完成を待って、秋以降に行う計画。
25年度に新規事業化した町道I-6号線(八日市場線)拡幅改良事業には4500万円。詳細設計、用地測量、物件調査を行う。
■山吹保育園改修へ設計
新規事業では山吹保育園施設整備事業に1650万円。長寿命化に向けた耐震診断および設計を行う。教育委員会は「財政の事情で工事を27年度に行えるかは未定だが、実施できる状況は整えておく」と話した。
学校施設改修事業には1331万円。南、北小学校と中学校それぞれの体育館にエアコンを設置するため設計を行う。町道I-3号線(高森中学校グラウンド~役場南入口)拡幅改良事業には2000万円。詳細設計を実施する。供用開始は28年度末を予定している。林道維持監理事業には398万円。林道不動滝線に架かる橋梁の補修工事に向けて設計を行う。
■「御大の館」改修へ
■3月補正に7.5億円
また、信州たかもり温泉リニューアルの第2期事業費は25年度3月補正予算案で措置。工事費6億9499万円、施工監理費715万円、備品購入費5610万円の計7億5824万円を計上した。6月定例議会に契約議案を提出できるよう入札手続きを進める。産業課は「国の内示を待ってだが、ゴールデンウィーク前には入札公告をしたい」と話した。
第2期事業で改修する温浴施設「御大の館」は1996年に開業。規模はS造2階建て、延べ1402㎡。改修内容として1階はエントランスカウンター、ショップコーナー、観光協会、事務室などを配置。ガラス張りのガーデンテラスやカフェも設ける。
浴場がある2階は、待ち合わせラウンジ、リラックスラウンジ、ソファラウンジ、キッズ用プレイエリアなどを整備。東側(駐車場側)には山並みを一望できる展望テラスも整備する。浴場は既存のサウナを廃止し、開放的な大浴場に一新。施設の南隣には敷地の高低差を利用したW造2階建てのサウナ塔も新設する。当初計画していた岩盤浴や電気風呂は設置を見送る。
また、御大の館と隣接する宿泊施設「湯ヶ洞」の行き来をスムーズにするため、既存渡り廊下の手前に展望スロープを新設する。
駐車場の整備も第2期工事に包含。現状確保可能なスペースを効率的に区画し直し、収容台数を現在の111台から143台に拡張する。設計担当は倉橋建築計画事務所(松本市)。
第1期工事として改修中の湯ヶ洞は3月末に竣工し、7月にオープン予定。御大の館は同時期から休館し、工事に入り、26年度末の完成を目指す。なお、第1期工事の施工者は神稲建設(飯田市)。
















