小山市美田地区中心施設整備検討懇話会(会長・渡辺一男市議会副議長)は、浅野正富市長に建設候補地を豊田南小学校跡地(松沼668)とする提言書を提出した。校舎は解体撤去工事に着手しており、2026年12月には整地までを済ませる予定。26年度当初予算案では基本計画策定委託料1047万2000円を措置。新年度早々には策定委託の指名競争入札を執行する見通し。
市は美田地区中心施設整備の本格化を見据え、4月から市民生活安心課に施設整備を所管する「施設係」を新設する。豊田南、豊田北の両小は閉校し、22年4月に豊田小が開校した。豊田南小の閉校後、市と地域住民は跡地利用の在り方を探ってきた。
懇話会は①交流活動拠点(ロビー、多目的ホール)②生涯学習(公民館、図書館)③未就学児~高校生への遊びと学び(保育スペース、プレイルーム、学習スペース)④高齢者の生きがい向上(諸室貸し出し、運動施設)⑤避難場所(防災倉庫)-の充実を求めた。
これらに加え、各種行政手続き窓口となる出張所機能が必須。市内では間々田市民交流センター「しらさぎ館」、小山城南市民交流センター「ゆめまち」、桑市民交流センター「マルベリー館」、大谷市民交流センター「あいとぴあ」の4館が開館。美田地区は5館目。
豊田南小跡地の選定理由は「土地改良の必要がなく供用開始までの期間や費用の縮減が可」「公共交通でのアクセスが容易」「浸水想定区域外であり、災害時の防災拠点となる」を挙げた。付帯意見では豊田、中、穂積の3地区住民の融和施設となるよう申し入れた。
一帯は高齢者の割合が高く、希薄化した地域コミュニティーを再構築する場が少ないのが実情。豊田南小跡地近隣には小山西高、豊田中、豊田小が立地。JR両毛線思川駅の徒歩圏内であり、都市計画道路3・3・3号小山栃木都賀線が事業中。
児童生徒との交流促進やアクセス利便性から他地区からの来街者の増加が期待できる。25年7月には24年度に開館した大谷地区、13年度に開館した小山城南地区を視察。先行4館の利点と欠点を十分に検証し、設計や施設計画に反映するよう切望した。
第1回懇話会では候補地を豊田南小跡地、美田支部中心、今里の文化シヤッター周辺、美田中とJA付近、道の駅思川付近の5カ所を抽出。第2回懇話会では豊田南小跡地と文化シヤッター周辺に絞り込んだ。災害発生リスクの低さと早期完成の観点が選考基準。
豊田南小跡の敷地は1万9644平方m(借地3596平方m)の市街化調整区域。南側を主要地方道栃木小山線(幅員9・8m)が東西に走り、東側は市道209号線、北側は市道1093号線に接する。市営おーバス思川駅線の豊田南小前停留所がある。
農用地区域外で埋蔵文化財包蔵地外のため、農振除外や農地転用手続き、発掘調査は不要。懇話会では事業期間を6年間と試算。具体的な施設整備検討過程では地域住民の声を定期的に聴取することを念頭に置き、地域課題の解決に導くよう要請した。
豊田南と豊田北両小閉校後、豊田北中北側に豊田小が開校し豊田小中一貫校がスタート。豊田小建設費借り入れの際は「開校時から5年以内に建物の除却」の条件が提示されていた。旧豊田小解体は光洋建設・乃木鈴建設産業・坂本工業JVが施工中。
















