長岡市で3日、長生橋を愛する会主催によるフォーラム2025が開かれた。長岡のシンボル的存在としてインフラを超えた意味を持つ橋の未来について講演が行われ、会員ら多くの参加者が耳を傾けた。
冒頭あいさつに立った長生橋を愛する会の渡辺千雅理事長は「1937年10月12日に竣工した3代目長生橋は昨年88歳の米寿を迎え、現在補修工事中。手と知恵と思いをかけて次の世代につなげたい」と語った。
講演では橋と街のデザインを主題に、長岡造形大学建築・環境デザイン学科の渡邉誠介教授がスライドによる講話を展開し、長生橋竣工100年までに考えるべきこととして保全の可否についての検討を提案した。
渡邉教授は「実用橋はいつかは撤去し、現在の技術で使える橋にすることが一般的で、長生橋も越路橋のようになることは費用対効果的には言えること」と述べ「長岡市は景観行政団体となっており法並みの拘束力を発揮して長生橋だけでなく信濃川、長岡市も含めた総合的な景観行政が可能。市の景観アクションプランには2022年の段階で水道公園、摂田屋、千秋が原などは出ているが、長生橋は出ていない」と指摘した上で「スピリットを継ぐ考え方であれば架け直し、新しい技術で川辺の空間を作ることもある。重要文化財に推薦してお金をかけて今の形態を続ける考えもあり、今は分かれ道。必ずしも保全ありきではなく100歳になるまでに景観法を活用したデザインの検討が必要と述べた。
さらに渡邉教授は参考事例として土木学会田中賞を受賞した上越市の謙信公大橋を紹介。周辺景観との調和を図った優れた橋として解説し、長生橋の今後を考えるヒントにしてほしいと話した。
【写真=渡邉教授が講演した】

















