県鹿沼土木事務所は、鹿沼市磯町の一般県道深程楡木線と壬生町羽生田の主要地方道羽生田上蒲生線を結ぶ約5㎞のルートの検討に着手。今年度から2026年度にかけ概略設計で将来交通量を推計。コントロールポイントを抽出し3案程度のルートを固める。鹿沼市南部と壬生町北西部を結ぶルートは東北自動車道と北関東自動車道を最短で結び、西は粟野地区から東は上三川町の新4号国道までの広域道路が確保される。市は磯町の東北道を候補地にスマートICを計画。羽生田上蒲生線は事業中の壬生PAスマートIC、壬生ICにアクセス。宇都宮以南で東西軸の道路ネットワークが強化される。
深程楡木線は国道293号でT字路となっており、東側約300mには293号楡木バイパス2期が供用。現道からバイパスへの交通の転換が進み、東進の必要性が高まっている。
293号バイパスから約300m東には国道352号が南北に通り、東西の幹線道路がアクセスすることで市南部の交通ネットワークが強化される。
293号から352号までには南押原小・中学校や磯山神社などのコントロールポイントが所在。352号沿線には大規模事業所が立地している。
352号から壬生町の羽生田上蒲生線までは1級河川黒川を横断。ゴルフ場や茶臼山古墳、神社仏閣・墓地などが点在。概略設計ではこれらのコントロールポイントを回避し最適なルートを抽出する見通し。
羽生田上蒲生線沿線のみぶ羽生田産業団地には、ロボットを製造するファナックが進出。北関東道壬生ICまで4車線道路の通称・ファナック通りが供用しており、沿線には県企業局がみぶ中泉産業団地の整備・分譲を進めている。
東北道と北関東道は栃木市の都賀JCTで接続する迂回的なルートを形成。壬生ICから福島方面への利用は、南下してから東北道で北上する。
鹿沼市南部を結ぶ幹線道路の実現は、これらの産業団地から東北道へ最短のルートが確保され物流の効率化への向上が期待される。
市は26年度から始まる第9次総合計画に東北道スマートICの整備促進と新たな広域連携軸の形成を位置づけた。
小野和憲県土整備部長は25年12月議会で、鹿沼市選出の神谷幸伸議員の293号楡木バイパスと羽生田上蒲生線を結ぶ広域道路ネットワークの検討状況の質問に答え、産業団地の造成など土地利用計画を踏まえながら広域道路を補完。一体的に機能する新たなルートの検討を進めている。未整備区間の整備によるミッシングリンクの解消は極めて重要。広域道路ネットワークのさらなる充実強化に努めていくと答弁した。
羽生田上蒲生線は壬生町で主要地方道宇都宮栃木線、下野市で国道4号と交差。上三川町では新4号国道に合流する。北関東道と並行したルートをとり、整備中の下野スマートIC、新4号の宇都宮上三川ICに至近な距離に位置するなど交通利便性に優れる。
利便性を反映し沿線には土地区画整理事業による住宅開発、大規模商業施設が進出し産業団地開発も盛ん。羽生田上蒲生線の交通量も増加傾向で推移している。
深程楡木線は市南部から一般県道上久我栃木線を経由して南摩ダムと最短で結ぶ。粟野方面など市西部地域への利便性から朝夕の交通量は多い。
県は24年度に新規調査に箇所付け。概略設計はシー・アイ・エスが担当している。
















