県上都賀農業振興事務所は、轟地区(日光市轟、芹沼)で農地整備事業に着手する。面積は43・1ha。道路や用水路、排水路を備えた大区画圃場を整備し、ほぼ全域に暗渠排水工を設置。暗渠型排水路や幅広溝畔など次世代生産基盤技術を導入し、隧道を含む用排水施設も改修する。事業期間は2026~33年度。総事業費は14億7800万円。着工は28年度を予定。26~27年度は実施設計、地区界測量など換地原案の作成に必要な業務を推進。隧道改修は測量を26年度、実施設計を27年度に見込んでいる。
事業区域は市東部に位置し、東西に国道461号、南北に県道大桑大沢線が通過。用水は大谷川の芹沼新田用水から取水し地区内に導水。地区外排水路へ自然排水している。
地区の農地は区画が狭く標準20㌃程度。道路も狭く大型車両の通行が困難で、進入路がない農地も多く存在。ほとんどが用排水兼用の土水路のため、土砂さらいや草刈りに多くの労力を費やすなど水管理に苦慮。排水にも支障を来している。
このため農地の大区画化と併せて分離された用水路、排水路、暗渠排水工や大型機械が搬入できる農道を整備。ICT活用の水管理システムを導入し、排水路の一部を暗渠化するなど農地の汎用化、生産性の向上を図る。
新たな圃場は1ha区画を49%、50㌃区画を39%確保。用水路工は6・8㎞全線が開水路。排水路工は開水路6・4㎞、暗渠型1・3㎞とする計画。田んぼダム機能を持たせる排水桝を設置する。
計画事業量は整地工43・1ha(工事費2億7600万円)、幹線道路工4・2㎞(7200万円)、支線他道路工2・6㎞(4500万円)。
用水路工6・8㎞(2億400万円)、排水路工7・7㎞(4億300万円)。暗渠排水工41・3ha(2億3900万円)。
農業用用排水施設整備は0・3㎞(用水路工0・1㎞、4400万円、排水路工0・2㎞、2800万円)。測量試験費は1億6700万円(換地1億500万円)を試算している。
排水路は開水路に幅広溝畔を設置。軽トラック走行やトラクターによる除草ができるように片側の法面上部の幅を3m確保。水管理や除草作業の省力化、安全性の向上、田植えなど農作業の効率化を図る。
道路幅は国県道に接続する幹線が6m。支線は4~5m、耕作道は3m。敷き砂利に再生骨材を使用しコストを縮減する。
コンクリート水路の標準断面は用水路が幅300~900㎜×高さ300~900㎜。
排水路は幅400~2000㎜×高さ400~900㎜。暗渠型排水路はダブルポリエチレン管(有孔管φ600、700、900)。暗渠排水工はφ75~150の高密度ポリエチレン管を埋設する。
用排水施設整備は接続水路の改修で、用水路、排水路を数カ所実施する。隧道は北側の地区の最上流部に位置する素掘り水路で、延長は約60m。土被り2m程度と見られ、開削してφ1000のヒューム管を布設する予定。
生態系配慮施設は排水路に石積みワンド工や魚道落差工などを適宜配置する。
非農用地は0・1haを創出。国道461号拡幅用地に充てる計画。
26年度は現地を把握する実施設計(外業)や換地原案の作成に必要な業務に着手。27年度は換地原案の作成と実施設計(内業)を進め28~32年度に工事を実施。33年度に換地処分を行う予定。
管内の農地整備は轟のほか、鹿沼市の玉田(機構関連型41・6ha)でも事業に着手する。
















