宇都宮大学(池田宰学長)は26日、県庁で陽東地区土地貸し付け事業の基本協定締結を発表した。代表企業は埼玉県鶴ヶ島市に拠点を置く食品スーパーのベルク(原島一誠社長)、構成員は栃木ミサワホーム(佐藤郭行社長)。大学所有の5万569平方mを活用し、北側に社会人用アパート、中央に複合施設、南側に学生用アパートを建設する。商業施設は2026年が基本計画・設計。27年5月に着工し、28年5月の開業が目標。集合住宅は26年7月に着工し、27年2月の完成予定。「宇都宮Yo-To BASE」と命名し、キャンパスと地域をつなぐネットワーク型コンパクトシティの実現を目指す。
国立大学法人を取り巻く環境の変化に対応し、より良い教育研究環境の維持発展へ財政基盤の強化が不可欠。陽東7丁目の遊休地を貸し出す公募型企画競争入札で事業協力者を選定。参加6社のうち総合評価最高点のベルクグループを最優秀提案者に特定した。
遊休地は敷地北側の7773平方mが運動場、中央の3万9734平方mは運動場と旧職員宿舎、南側の3062平方mは旧クラブハウスと旧職員宿舎駐車場。全体計画は3カ所に分かれた敷地利用の最適化と将来展望の柔軟性を高い水準で両立した点を評価。
敷地内に散策路やプロムナードを設け、利用者の快適性と安全性を高める空間を設計。屋上イベントスペースや屋根付き運動場といった多様な主体の交流活動を促進する機能を整備し、遊休地の魅力向上に貢献。周辺住民の騒音対策を踏まえた配置計画を立案した。
定期借地権は商業施設31年、住宅50年を設定し、良好なキャンパス環境を共同で維持形成する。複合型医療施設による健康支援、多世代共生型住宅の相互扶助、食品スーパーや専門店街が生活利便性を向上。学生と地域住民が相互理解と共生の精神を育む。
「生活充実」「健康増進」「交流促進」をコンセプトに①物販②医療美容③飲食④スポーツイベント⑤学生向け・一般住宅⑥宿泊(トレーラーハウス30室)-の各エリアで構成。ドラッグストア、24時間フィットネスジム、医療機関の魅力的な施設を誘致する。
北側は周辺の住宅環境に配慮し、社会人用の集合住宅ゾーン。中央部は大学とのアクセスや周辺の来店のしやすさから食品スーパーを核とした物販ゾーン。南側は物販店が周辺住宅街に与える環境低減や大学へのアクセス利便性を考慮した学生用集合住宅ゾーン。
栃木ミサワホームは社会人用アパート1LDK34戸、2LDK32戸の計66戸。学生用アパートは54戸を整備。階数は各2階建てを計画中。ベルクが運営する商業施設内のフィットネスジムや屋根付き運動場は学生や教職員、地域住民に開放する。
外周にフェンスを張り、敷地内には散策路を兼ねた緩衝緑地帯を設置。建物沿いに歩行者動線を整備し、中央は利用客用平面駐車場。明確に歩車を分離し安全性を確保。建物群は周辺環境に合致した1~2階低層。大きな建物を大学側、小さな建物は住宅街に寄せる。
ベルクは1959年に秩父市で「主婦の店」を創業。全国で食品スーパーチェーンを展開し、2025年2月末段階で144店舗を出店。店舗のフォーマットと売り場のレイアウトを統一し、特定店舗での実証実験に効果があった際は最速で全店舗に拡大している。
原島社長は「宇都宮へは初出店であり、大きな期待を寄せている。米、水産物、食肉は産地直送。地元の生産者とも協力し、価格とコストを抑えた商品サービスに努める。食品スーパーの強みを最大限発揮し、顧客に喜ばれる商業施設にしたい」と意気込みを語った。
















