AIロボティクスに関する関係府省連絡会議が『AIロボティクス戦略』を策定し、また実装ロードマップも作成した。同戦略は、研究開発の方向性を示すとともに、社会実装に向けて関係府省が連携して取り組むための共通指針となるもの。建設分野では、建設機械の自動化技術を支えるAI開発などを進める。
同戦略では、機械システム全般を対象とするロボティクスについて、AIで高度化することを重要視。フィジカルAI時代の到来を踏まえ、AIロボティクス戦略の基本構想と社会実装の方向性を示している。
実装ロードマップでは、2030年ごろまでの短期と中長期的な期間において、16分野の取り組みを示しており、建設分野では▽建設・土木▽建築▽インフラ保守―について方向性を掲げている。
「建設・土木」では、2030年ごろまでに、土工における現場環境を考慮した安全な作業計画・制御技術を確立。建設機械の自動化技術を支える技術基盤のAI開発向けの改良も行う。調査・測量では、不整地・斜面での安定走行を可能にする走行機構を開発する。中長期的には多様な条件に適応する自律作業技術の確立、熟練オペレーターと同等の作業効率を実現する高度な自動操作技術などを確立させる。
「建築」では、2030年ごろまでに、BIMから墨出しに必要な情報を自動で抽出して変換する機能、段差に対応した現場走行機構を確立。搬送範囲の通信環境の確立、作業動線に応じたMAP作成、複数台ロボットの運行計画・協調制御をできるようにする。中長期的には、多様な施工条件に適応可能な自律作業技術の確立などを進める。
「インフラ保守」では、巡回点検において複数巡回ロボによるエリア分担制御、バルブ開閉・スイッチ押下・多種扉の開閉などを可能にする。中長期的には設備の運転・点検・工事・修繕を支援するロボット技術を開発する。
実装ロードマップは短期間でまとめたものであることから、5月にも見直しを行い、6月には骨太の方針に位置付ける見通し。また毎年度に連絡会議でフォローアップを行い、各府省による取り組みを着実に進める。
















