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栃木県栃木土木事務所

栃木土木、盛り土高4.5m、用地補償に着手、思川右岸保橋上流の1520m

2026/04/08 栃木建設新聞

 県栃木土木事務所は1級河川思川右岸の壬生都賀工区で、旧栃木街道保橋から上流1520mを対象に盛り土高4・5mの築堤工を実施する対策工法をまとめた。同区間は堤防高が不足。上流の鹿沼市で氾濫被害を出した2019年東日本台風では越水の危険性が高まった。県は右岸約2000mの築堤状況や堤防高を見直し。築堤し河川断面を確保して越水の危険性を抑制する。24~25年度にかけて路線測量と築堤工の詳細設計を実施。26年度からの用地交渉・補償に備え、用地測量・調査を実施してきた。

 思川の改修は小山市黒本地先(1級河川姿川合流点)~栃木市都賀町家中地先(一般県道都賀家中停車場線雷電橋)の1万1400mが事業区間。事業化は22年度で用地取得や工事に着手した。

 下流側から整備を進め、このうち6160mを完了。1級河川黒川との合流付近右岸の惣社国分寺工区3240mと惣社国分寺工区上流側壬生都賀工区左右岸2000mが未整備となっている。

 未整備区間の堤防高はハイウォーターまでしかなく、両岸とも余裕高約1・2m、最大約4・5mを盛り土。50年に一度の洪水を安全に流下させるため不足する堤防高を確保する。

 整備は現状河川幅を維持し築堤と掘削などにより河道断面を拡大。築堤は堤内地側の用地を取得し引き堤。河床を掘り下げ標準断面でハイウォーターまでの最大水深約8・5mを確保する。

 両岸の堤防天端は監査路として5m幅、堤防勾配は2分の1を確保する。河川断面の拡大による河岸・水際部の整備は、現況の瀬や淵を極力保存。水際部に植生が繁茂できるよう配慮するとともに、生物の生息・生育・繁殖環境の多様性に配慮する。

 計画流量は毎秒2100~3700立方m。計画勾配が320分の1~400分の1。総事業費は20億円で、31年度の完了を目指す。

 保橋上流右岸の路線測量と詳細設計を栃木県用地補償コンサルタント、用地測量・調査は栃木県用地補償コンサルタント、都市開発コンサルタント、日昌測量設計が担当した。

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