建設ディレクター協会(新井恭子理事長)は20日、新潟市中央区の朱鷺メッセで「『トモツク』プロジェクト北陸キックオフin新潟」を開催した。同プロジェクトは、地域の建設業を起点に人や組織をつなぎ、共に成長できる場や仕組みの創出を目指す取り組み。同協会が業界の新たな職域として普及を進める「建設ディレクター」をはじめ、建設業関係者や経営者らが地域単位で連携し、学び合い、支え合うネットワークの形成を図るもの。今回は本年度から本格稼働するプロジェクトの第一弾となり、約200人の関係者が集まった。
冒頭、新井理事長は「建設ディレクターは施工プロセスを理解しながら技術者の経験や勘、知識を可視化して現場と経営をつなぐ役割を持っていると思う。チームで成果を作ることを大切にしている。企業の枠を超えてチームでつながっていく地域を目指していきたい」と述べ、協力を呼び掛けた。また国土交通省の廣瀨昌由技監が「この取り組みは建設業の未来を広げる大変意義深いもの。プロジェクトを通じて技術者一人一人、企業、地域が対応力を高め、日本のインフラを支える力がさらに強くなることを期待している」とするビデオメッセージを寄せた。
実践事例発表は、伊米ヶ崎建設(魚沼市)、水倉組(新潟市西蒲区)、海老根建設(茨城県大子町)の3社が行った。
伊米ヶ崎建設は、櫻井馨社長と新入社員を除く7人の建設ディレクターが登壇。「建設ディレクターチームの歩みとこれから」をテーマに同社の取り組みを紹介した。同社の建設ディレクターは現場関係の業務や社内管理、ドローンの空撮、アプリ開発、土木官積算・除雪の積算、部署間連携などを担っている。建設ディレクター部独自のインスタグラムを開設するなど情報発信に努めており、今後は「気軽に交流が持てる企業とつながる」ことが目標とした。
水倉組は「建設ディレクターの現在の取り組み」について、小林秀一建設本部長をはじめとする建設ディレクター・DX推進部の6人が説明した。業務内容は、書類作成、測量関連、情報発信、出前授業などで、チャットの導入、属人化防止のためのマニュアル作成といった小さな工夫を重ねながら、チームで動きやすい環境づくりを進めていると強調。現場からは感謝の声も聞かれるようになったとした。現在は担当する業務の明確化や様式の統一などの課題があり、他社の実績も参考に、地域企業との情報交換を図りながら建設業の新しい働き方の確立を目指す考えを示した。
当日は少数のグループに分かれてワークショップを行うとともに懇親会も開かれ、関係者が親睦を深めた。
建設ディレクターは全国に3510人おり、男女比は女性が75%、年齢比率は10~20代が44%を占める。8割以上が建設業未経験者であることも特徴となっている。
【写真=新井理事長、参加した建設ディレクター全員で記念撮影】
















