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群馬県沼田土木事務所

沼田土木事務所長土井純氏インタビュー

2026/04/24 群馬建設新聞


沼田土木事務所への勤務は2022年以来4年ぶりで今回が3回目となる。「県土の約3割を占め、新潟・福島・栃木との県境を有する広大な区域」と管内を語り、「尾瀬や谷川岳、日光白根山などの自然や、水上・猿ヶ京・老神温泉など観光資源にも恵まれている」と話す。その上で「住民や観光客が安心して過ごせるよう、道路整備や防災・減災、インフラの維持管理に、職員一丸となってしっかりと取り組んでいきたい」と意気込んだ。また「豪雪地帯として冬期の除雪対応も重要な役割」と強調した。

26年度の事業については「老朽化が進む戸鹿野橋や赤城根橋の架け替え、砂防事業などの防災・減災対策を確実に進めるとともに、昨年度管内で発生したクマ被害への対応として、ことし1月から着手した河川伐木による緩衝帯整備を、早期に完成させたい」と展望を語った。

若手職員に対しては「今の若手職員は優秀な人材が多い」と評価する一方で、「多様化する住民ニーズに対応するためには、知識だけでなく経験を積み重ね、課題解決能力を身に着けることが重要」と述べる。併せて「現場技術者や地元関係者との適切なコミュニケーションを通じて、担当現場を円滑に進めるスキルを養ってほしい」と助言し、「若いうちは多少の失敗はつきもの。失敗を次に生かし、同じミスを繰り返さない姿勢で職務に励んでほしい」とエールを送った。

印象に残る業務には「係員として3年、係長として2年、計5年間在籍した渋川土木事務所上信自動車道建設係での経験」を挙げる。「当時は、目標としていた開通年次に間に合うよう、ほぼ毎日のように現場や地元地域、関係機関に足を運んでいた。上司や同僚の支えのもと、職員と現場技術者が一丸となって取り組み、無事に開通を迎えられたことに、現場職員としての大きなやりがいを感じた」と当時を振り返る。

建設業界に対しては「県土整備プランに基づく施策の推進や、災害対応、除雪など、地域の安全・安心の守り手として、多方面で協力をいただいていることに感謝している」と語り、その上で「災害対応組織力を維持するためには、地域密着型事業の計画的な確保とともに、若い担い手に建設業の魅力ややりがいを感じてもらうことが重要」と指摘。「現場の生産性向上を図るためICTや建設DXの推進に加え、建設キャリアップシステムの活用や労務費ダンピング防止など、現場技能者の処遇改善に向けた取り組みについても、業界と連携しながら発信していく必要がある」との考えを示した。

沼田市在住ということで「休日は、周辺の自然豊かな景色を眺めながら、ゆったりと過ごすことが多い」と笑顔を見せる。「料理と食べることが大好きで、各地の食材やグルメを求めて出かけるのも楽しみの一つ」と語った。

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