国土交通省は、2025年度に実施した重層下請構造についての実態調査の結果をまとめた。建築工事は4次以上の下請が3割を超えるなど、土木工事に比べて重層化の傾向が強い結果となった。
調査期間は25年6月23日から7月31日までで、2546現場から回答を得た。
土木工事では回答1026件のうち、1次下請が26・9%、2次が43・1%、3次が24・4%、4次が4・9%、5次以上が0・8%で、2次下請が最多となった。
一方、建築工事は433件のうち、1次が10・2%、2次が25・4%、3次が33・3%、4次が21・5%で、5次以上が9・7%と、3次下請が最も多く、4次以上が3割を超えた。土木に比べ重層化の傾向が強い結果となった。
重層構造になる理由について聞いたところ、元請では「自社で請け負えない業種が含まれる」との回答が38・5%で最多となり、「専門業者に委託した方が品質が高い」(31・6%)、「人手・機材不足」(12・8%)と続いた。
これに対し、中間下請では「人手不足、機材不足」が37・6%で最も多く、「自社で請け負えない業種が含まれる」(26・5%)、「専門業者に委託した方が品質が高い」(19・5%)が続き、元請と中間下請では理由の傾向に違いが見られた。
さらに重層下請構造に伴う課題については、下請に依頼した『発注側』では「下請の施工品質や安全性の低下」という回答が多く、下請の『請負側』(中間・最終共に)では「適切な報酬を得られない」や「労働時間の長時間化」という回答が多かった。立場の違いによって認識の差が明確に表れる結果となった。

















