県峡南建設事務所(新藤祐一所長)は、2026年度の主要事業をまとめた。道路事業のうち、国道300号・中之倉バイパスでは25年度に発注した道路改良工事の推進を図るほか、(主)市川三郷富士線・富士橋では旧橋撤去を進める。河川、砂防・急傾斜地対策事業では、芦川河川整備や下天神沢川、久保急傾斜地対策を行う。都市公園事業として進める富士川クラフトパークでは、園内照明などの公園施設の改修を予定する。街路事業の(都)大門桃林線では、起業地の用地取得を進める。
■道路事業
【国道300号・中之倉バイパス】
峡南地域と富士北麓地域を結ぶ観光アクセス道路であり、緊急輸送道路にも指定されている重要路線。身延町中之倉地内はヘアピンカーブが続き大型車にとって通行の難所であるとともに、中部横断自動車道にも接続していることから早期整備が求められている。
2010年度に事業化。全体計画は延長約5000m、幅7m。全体を3工区に分けて整備する計画で、このうち1工区延長約1800mの供用を22年12月に開始した。
26年度は、2工区約1200m区間において、昨年度発注済みの道路改良工事の進捗を図るとともに、引き続き次期工事を実施する予定。
【(主)市川三郷富士川線・富士橋】
市川三郷町と富士川町を結ぶ主要道路であり、緊急輸送道路に指定されている幹線道路。富士橋は老朽化や耐震性、幅員狭小、富士川の洪水時の水位が路面とほぼ同じ高さであることなどから、早期の架け替えが求められていた。
16年度から事業化し、23年8月から新橋の供用を開始。9月には旧橋の撤去工事に着手した。
26年度は、引き続き旧橋A1橋台とP2橋脚の撤去工事を実施する予定。
■河川、砂防・急傾斜地対策事業
【芦川河川整備】
笛吹市芦川を起点とし、市川三郷町などを経由して笛吹川に合流する、延長23・6㎞の一級河川。11年9月の台風第15号の際には、JR身延線橋梁下流右岸が被災し、近隣地区に避難勧告が発令された。周辺には住宅が連担していることから、破堤した場合には甚大な被害が生じるおそれがあるため、河道改修を事業化し、洪水時の氾濫防止を図る。
整備区間は、笛吹川合流部からJR身延線付近までの延長約1300m。河道拡幅のほか、芦川橋の改修などを行う。
18年度から下流より本格的に河道拡幅工事を実施。現橋位置で計画した芦川橋架け替えについては、21年度から旧橋の撤去および新橋の上下部工を上流側、下流側の順に施工し、25年度に新しい橋梁が完成した。25年度に発注した前後の取付道路工と仮設歩道橋の撤去については8月までに完成する予定。26年度は、引き続き河道拡幅工事と併せて拡幅に伴う取水樋門の補償工事を実施する予定。
【下天神沢川】
身延町飯富地内に位置し、土砂災害警戒区域に指定され土石流が発生するおそれのある渓流。渓岸浸食・崩壊進行により不安定土砂が堆積していることから、土石流対策として砂防堰堤を1基(高さ14・5m、堤長97mの不透過型堰堤)の整備を計画している。
25年度までに用地取得が概ね完了した。
26年度は、堰堤施工に必要となる工事用道路工事を発注する予定。
【久保急傾斜地対策】
身延町久保地内の平均斜面高さ94m、平均勾配38度の急傾斜地。指定避難所をはじめ、民家、県道および町道を保全するため、重力式擁壁工、防護柵工および法面工による対策事業を14年から実施している。26年度は、引き続き対策工事を実施する予定であり、同年度の工事完了をもって当該地区の対策は完了する見込み。
■都市公園事業
【富士川クラフトパーク】
防災活動拠点として位置づけられている公園。入口にある焔硝倉橋の耐荷補強や進入路の拡幅などの整備を進めてきた。
26年度は、引き続き防災機能拡充を図るための非常用発電設備設置工事、カヌー場や園内照明などの公園施設の改修工事を実施する予定。
■街路事業
【(都)大門桃林線】
周辺に青洲高校、市川三郷町役場などがあり、通勤・通学時の利用者が多い路線。幅員が狭く歩道も未整備で歩行者や自転車での通行が危険な状況であるため、その早期解消が求められている。
三郡東橋東交差点から郡農協前交差点までの約700m区間において、歩道設置を含めた道路改良(現道拡幅)と電線共同溝の整備を予定。
26年度は、引き続き起業地の用地取得を進める予定。
【写真=新藤祐一所長、(主)市川三郷富士川線・富士橋、芦川河川整備、久保急傾斜地対策、富士川クラフトパーク】




















