県企業局は、羽生下川崎工業団地造成事業に係わる環境影響評価書をまとめ、11日から縦覧を開始した。縦覧終了後、同局は県環境生活部環境推進課に着工届けを提出、本格的な事業に着手する。事業計画は、12年度から地区界測量や地質調査などを予定しており、道路や造成工事、上下水道のほか、調整池、公園、緑地などを順次整備。周辺への環境を配慮し、幅20-30mの緩衝緑地を設けるほか、地区センターや、工場直売コーナーなども設置し、地域住民に施設を開放、開かれた交流型工業団地を創出する。分譲予定は14年度。施行面積は48・81ha、分譲予定面積は30・02ha、盛土量は52万2、911・9立方m。
県内32番目の工業団地となる羽生下川崎工業団地の整備地区は、羽生市下川崎、上川崎地内で、計画地の北から東側に国道122号および125号バイパス、南側には国道125号が走っており、交通アクセスが容易な地区。
事業計画は、12年度から地区界測量、地質調査のほか、実施設計などを経て造成工事に着手。土地利用計画は、調整池を地区東側の地区界沿いに配置。調整容量は6万8、342立方m。公園は、9、000㎡と7、500㎡の近隣公園を2か所設置する。遊歩道を設けた緑地の総面積は7万8、000㎡。
道路は幹線道路が幅員27・5m、14mで、総延長1、282m。幅員14m、13m、12mの区画道路の総延長は2、323mとし、羽生市道や国道122号にアクセス。地区内の交差点は5か所で、アンダーパス部は1か所設置される。
導入業者は食品製造、繊維・衣服工業、金属製品製造業、化学工業、輸送機械器具製造業、精密機械器具製造業、物流関係、リサイクル業種。主な土地利用計画概要および施工スケジュールは次のとおり。
【調整池】
▽放流先は午ノ堀排水路。容量3万4、167立方m、湛水量3万4、102立方m、堆砂量73立方m
【公園】
▽地区中央東西側に9、000㎡、7、500㎡の近隣公園を設置。東側公園は、芝生広場、樹木、修景地で構成。西側公園は、湿性植物、自然石などを利用したせせらぎを創出するほか、工業団地就業者および周辺地域住民が交流を深めるコミュニティセンター機能を持つ公共公益施設を建設。施設内容は管理施設、ホール、ラウンジ、展示室、会議室など
【緑地など】
▽計画地外縁部に幅員20mの緩衝地を帯状に配置、公園と連動させ、緑のネットワークを化を図る。また、須影団地側の緑地帯幅員を30mとする。緑地内には幅員3-3・5mの遊歩道を設け、散策路などとして利用。公共駐車場は55台
【給水計画】
▽羽生市水道から供給。計画1日最大給水量1、403立方m。配水布設管はいずれもダクタイル鋳鉄管。φ150mm、L1、419m、φ200mm、L1、809m、φ300mm、L320m。地区外送水管φ300mm、L750m。止水弁16か所
【雨水・汚水排水計画】
▽雨水=ボックスカルバート2、100mm×2、100mm、排水管径600mm、800mm、900mm、1、000mm、1、200mm、1、350mm、1、500mm、1、650mm、1、800mm、2、000mm
▽汚水=φ350mm
【施工スケジュール】
▽整備・仮設工事=12年4月~10月
▽整地工事=同10月~14年1月
▽道路工事=13年4月~14年4月
▽水路工事=12年10月~13年10月
▽公園・緑地工事=13年10月~14年度末
▽雨水排水工事=13年4月~14年3月
▽調整池工事=12年1月~13年3月
▽上水道工事=13年4月~14年3月
















