群馬県にも甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風について触れ「同様の土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況にあり、県民の安全・安心を守る砂防事業は重要な役割を担っている」との認識を示し「ハードとソフトが一体となった土砂災害対策を各土木事務所と砂防課が緊密に連携・協力しながら着実に進めていきたい」と抱負を語る。
土砂災害による死者ゼロを目標に今後10年間の砂防関係事業の具体的な進め方を定めた群馬県土砂災害対策推進計画2025がスタートしてから1年が経過し「ハード対策では、これまで進めてきた人家などを保全する対策に加え、能登半島地震の教訓を踏まえ、孤立集落の発生を未然に防ぐため、迂回路のない道路の保全にも重点的に取り組んでいる」と話す。また、県内に約3600カ所整備されている砂防関係施設については「計画的かつ効果的な維持管理が必要不可欠」との認識を示し「本年度は長寿命化計画の更新を予定しており、新技術導入も視野に入れながら、持続可能なメンテナンスに努めたい」と意気込みを語った。
これまでに携わった思い出深い仕事に北関東自動車道側道整備と07年の災害復旧を挙げる。「いずれも完成年度が定められた事業で、県庁本課をはじめ市町村、日本道路公団などの関係機関との調整が必要であり、工事着手後は現場代理人と工法や工程管理の打ち合わせを重ねるなど、事業執行に多くの課題があった」と明かし「当時は経験も浅く、十分に対応できずに関係者の皆さまに迷惑をかける場面もあったが、多くの助言と協力をいただき無事に完成することができ、土木技師として自信につながった」と振り返る。
若手職員へは「一歩踏み出す姿勢を大切にし、のびのびと力を発揮してほしい。失敗しても上司や周囲がしっかりとフォローしてくれる」とアドバイスを送る。
建設業界に対しては「県内のインフラ整備や維持管理を進めていく上で、皆さまは良きパートナーであり、必要不可欠な存在」との認識を示し「災害時には道路寸断などにより孤立が発生することもあるが、そうした厳しい状況の中、昼夜を問わず応急復旧作業に尽力していただき頭が下がる思い」と感謝を口にする。
休日の過ごし方を聞くと「夏休みなどの長期休暇には家族で県外に旅行に出かけている」という。2025年のゴールデンウィークと夏休みには「大阪・関西万博を訪れ、延べ7日間、パビリオンをめぐった」と笑顔を見せる。ことしは東海地方への旅行を計画しており「近年はインバウンド需要の増加により、宿泊料金の高騰や予約の取りにくさが気がかり」と苦笑いを浮かべる。
















