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群馬県環境森林部

石丸順森林局長就任インタビュー

2026/05/21 群馬建設新聞

森林局長に就任し「その職責の重さに身の引き締まる思い」と胸の内を明かす。県では群馬県森林・林業基本計画2021-2030に基づき、森林保全や林業振興、木材利用の促進など、総合的な施策を進めており、2025年度に中間見直しを行った。「社会情勢の変化や激甚化する気候変動の影響を踏まえ、より実効性の高い施策展開が不可欠」との認識を示し「関係者の皆さまと密に連携し、次世代につながる森林・林業行政を着実に進めていきたい」と抱負を語る。

本年度は同計画の中間見直しのテーマとなっている「需要の創出と生産体制の構築」を目指し、諸施策を一体的に進めていきたい」と意気込む。新たな取り組みとして「県産木材を活用した非住宅建築物への支援、高付加価値な森林クレジットの創出、市町村による森林経営管理制度の支援体制構築に着手する」と明かした。さらに「25年度に設立した『ぐんま森林・林業イノベーションプラットフォーム(もりビズぐんま)』を最大限に活用し、異業種・異分野の民間企業や関係者との連携を加速させることで、本県森林・林業のイノベーションを推進する」と話す。また「森林の公益的機能を維持・向上させつつ、林業・木材産業が持続的に発展する好循環を生み出せるよう事業を展開していく」と展望した。

思い出深い事業に赤城山南麓の主要道沿いで行った松くい虫被害木除去を挙げる。「松くい虫被害による倒木の危険を広範囲にわたって除去し、地域の安全を確保した事業が深く心に残っている。県単独での対応には限界があり、市町村の全面的な協力を得て初めて実現に至った」と振り返る。企画立案から調査、実行まで主導的な役割を担い「市町村職員の方々と緊密に連携しながら夜遅くまで業務に当たった」と話し「組織の垣根を越えた協力体制の重要性と、森林行政が住民の安全・安心な暮らしに直結していることを強く実感した」という。

若手職員へは「従来の枠にとらわれることなく、現場の声に真摯に耳を傾け、施策の背景や目的を深く理解した上で主体的に行動し、失敗を恐れず果敢に挑戦してほしい」とエールを送る。

県内建設業業界へは「本県の森林土木事業は、地域に根差した建設業界の皆さまの高度な技術と豊富な経験に支えられている。今後も防災・減災、地域の安全確保という公共的使命を共有し、安全で質の高い事業の推進に向け、変わらぬ協力をお願いしたい」と話す。

休日の過ごし方を聞くとプロ野球観戦を挙げ「週末には球場へ足を運び、スタジアムの熱気に触れ、リフレッシュしている」という。また「自宅にいる3匹の猫と過ごす時間は何よりの癒し」と笑顔を見せる。

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