伊勢崎土木事務所への着任にあたり「所長を拝命し、身の引き締まる思い」と語る。これまで山の多い北毛地域での勤務が多く、平野部の土木事務所は今回が初めてとなる。「これまで経験してきた山間部とは異なる課題を抱える地域。水害リスクへの備えに加え、人口が集中する都市部では、誰もが安全に移動できる交通環境を確保することが特に重要だと感じている」と、伊勢崎地区の特性を踏まえた課題認識を示す。
本年度は「ぐんま・県土整備プラン2025」の2年目にあたり、計画に基づく事業を着実に進める方針だという。プランに掲げられた災害レジリエンス№1の実現に向け、利根川の伊勢崎・玉村工区や男井戸川での河川改修に取り組むとともに、災害時に備え、国道462号などの電線共同溝の整備を進める。
また、伊勢崎地区には8つの新たな中心的事業の一つに位置付けられている県道桐生伊勢崎線バイパス事業がある。同事業は伊勢崎市上諏訪町地内から国道462号鹿島町南交差点までの延長約1600mをバイパスで結ぶもので、29年度までに着手予定の事業に位置付けられている。「地域の期待も大きい事業。関係機関と連携し、着手に向けて取り組んでいきたい」と意欲を見せる。
これまでの業務で特に印象深いのは、安中榛名駅前で実施した県内初のラウンドアバウト整備事業だという。既存の四枝交差点を環状交差点へ改良する難工事で「上司や担当職員と試行錯誤を重ねながら進めていた。現地に合わせた対応が多く、施工業者の皆様には大変尽力いただいた」と振り返る。この取り組みは後に国土交通省関東地方整備局の「スキルアップセミナー関東」で発表し、高い評価を受けたことも思い出深いという。
若手職員には「臆せず挑戦する姿勢が大切」と強調する。「経験を積み重ねることで、自身の判断基準が育つ。生成AIなど技術の進歩で業務が効率化されても、本質的な判断は人に委ねられる。変化の大きい時代でも、的確な判断ができるよう日々能力を磨いてほしい」と期待を寄せる。
県内の建設業界に対しては「社会資本の整備・維持管理に加え、災害対応など緊急時の守り手として重要な役割を担っていただいていることに感謝している。地域の発展と安全・安心の確保に向け、これからも連携を深めていきたい」と述べる。
趣味はドライブで、最近は奥様と新潟県長岡市まで生姜ラーメンを食べに出かけたという。「出かけることが好きで、訪れたことのない土地を巡りたい。西日本にはまだ行けていない県も多いが、いつか全国すべての都道府県を訪れることを目標にしている」と笑顔を見せた。
















