記事

事業者
群馬県富岡森林事務所

上原和重富岡森林事務所長就任インタビュー

2026/05/28 群馬建設新聞


富岡森林事務所の勤務は、1年ぶり2回目となる。「限られた人数で効率よく業務を遂行していくため、職員に寄り添い、プロセスに沿って処理できるようアドバイスを与え、係間での協力体制を築き、管内の課題に正面から取り組み、丁寧に対応したい」と抱負を語る。

管轄は「富岡市、甘楽郡の下仁田町・南牧村・甘楽町とやや奥深いエリアであり、南は赤久縄山系、西は荒船山系、北は金洞山系と三方が急峻な山々に囲まれ、東は開けた集水地形となり、鏑川の水源地域をなしている。林野面積は管内総面積の約7割である」と地域の印象を述べる。なお、本年度は歴史に残る組織改正により、藤岡森林事務所の森林土木業務が当所に移管され、管轄は藤岡市、多野郡の神流町・上野村が加わる形となり、「守備範囲が約2倍となるが、しっかりと対応しなくてはならず身の引き締まる思いである」と話す。

業務は、森林整備・森林土木・林業イノベーションの推進、県産木材の需給安定、特用林産物の生産流通対策、森林組合の指導監督、保安林・県有林・森林公園の管理、狩猟の適正化、林野火災の対応など多岐にわたる。

森林土木のうち治山事業は、森林の維持造成を通じて、山地災害から住民の生命・財産を守り、また森林の持つ公益的機能(水源涵養、土砂災害防止等)を発揮させる重要な事業であるとし、「森林整備保全事業計画に基づき、山地災害危険地区を考慮し、荒廃渓流を中心に治山ダム等を整備し、山腹法面では落石対策、森林では、保安林整備を予定している」という。他の事業は「林道、森林公園等の整備も継続して進めていく」と語る。

思い出深い仕事は、旧気候変動対策課での業務。「緩和策」と「適応策」を推進し、「ぐんま5つのゼロ宣言」業務に携われたこと。「日本の二酸化炭素排出量は、世界で第5位。資本主義が基本である人新世の時代に向き合い、どう変えていくかが問題であり、森林技術者としてさらに何ができるかを模索している」と語る。

建設業界に対しては「森林局特有の施工条件の厳しい山間部での工事や災害対応に対して、高度な技術や長年の経験により、安全かつ丁寧な施工を心掛けていただき、心から感謝している。引き続き、地域の安全のために御力添えをお願いしたい」と呼び掛ける。

文化的な趣味では、昔から蒐集癖があり、棚には好きな作家の小説やエッセー、CDは1950~70年代のジャズが数多く並ぶ。「電子媒体での普及があっても、モノとして持ちたい作品もあり中古市場等も利用している。思わぬ掘り出し物もあり、落ちると抜け出せない底なしの沼に静かに沈んでいる」と笑顔を見せる。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら