成田国際空港(NAA)は2日、県の協力の下、「空飛ぶクルマを想定したヘリの運用実証実験」を成田空港ウエストヘリパッドなどで実施した。実証実験に同行した中村大・総合企画部副参事(兼)成田空港政策課空港関連産業集積推進室長は「成田空港の拡張事業を契機として、周辺への産業集積を目指している。空飛ぶクルマが社会実装されれば、航空機関係産業とのつながりによる波及効果が生まれるのではないかと期待している」と話した。
窪田裕毅・経営計画部戦略企画室マネージャーは、空飛ぶクルマの社会実装のメリットとして「成田空港利用者の利便性向上のほか、空飛ぶクルマのメンテナンス場所やハンガーなどの集積にもつながる」との見方を示した。
ウエストヘリパッドは、A滑走路の南側にあり、県警察航空隊が使用している。
実証実験では、空飛ぶクルマに見立てたヘリコプター(ロビンソン・ヘリコプターR44クリッパーⅡ)が、旅客役の職員などを乗せてヘリパッドに着陸。その後、旅客役の職員はNAAの乗用車に乗り替え、ターミナル(Business Aviation Terminal―Premier Gate―)に移動した。
片山敏宏・執行役員経営計画部戦略企画室長は「空飛ぶクルマは電動で、ヘリコプターよりも騒音が小さく、軽量。ヘリコプターが離発着できるところであれば、離発着地点とすることが可能」と説明した上で、「実証実験で使用するヘリパッドは、東京とターミナルを結ぶ地点として有力な候補の一つ。実証実験を、空飛ぶクルマの離着陸場の決定に向けたステップにしたい」と話した。
離着陸場の検討に関し、窪田マネージャーは「実証実験ではA滑走路南側のヘリパッドを利用したが、A滑走路とB滑走路の間に離着陸場を整備する場合には、両滑走路の運用に対する影響評価がシビアになってくる」との見解を述べた上で、「『新しい成田空港』構想のタイミングで空飛ぶクルマが社会実装される可能性があると思っている。そういった場合に備え、しっかりと検討していきたい」と意気込んだ。
NAA、国、県、関係企業などは、空飛ぶクルマを次世代の移動手段の一つとして検討を行っている。
1月31日と2月1日には、空飛ぶクルマの社会的受容性を向上させるため、空港内で「知ろう!見よう!空飛ぶクルマ展示会in成田空港」を開催した。




















