県道路整備課は2030年度までに橋長15m以下で、小規模橋梁の特性を踏まえた点検・診断手法の運用開始を目指す。本年度は、新技術の公募と有効な新技術の選定を行う計画。新技術の想定イメージに非破壊診断、UAV、ロボットカメラによる点検の省力化やAI診断などをあげている。27年度には、実際の業務での比較検証および新技術へ移行する項目の抽出を予定。28年度は群馬県橋梁点検要領の改定に着手し、29年度に橋梁情報管理システムの改修を計画する。
県が管理する橋梁3458橋のうち、橋長15m以下の小規模橋梁は2066橋あり、全体の約6割を占めている状況にある。1~2巡目の法定点検結果を分析したところ小規模橋梁における損傷は比較的軽微であり、緊急度も低い傾向にあることが判明した。このような傾向を踏まえ、小規模橋梁を対象とした点検・診断項目の合理化を図るとともに、AIをはじめとする新技術を積極的に活用することで、点検業務の省力化および効率化を推進することを目的に新たな点検・診断手法の構築を図る。
小規模橋梁の点検・診断についても橋長15m以上の橋梁と同一の点検・診断要領に基づき実施しているため、点検・診断に多くの時間・費用を要している。一方で小規模橋梁は、部材数が少なく損傷のメカニズムが比較的簡易であることが確認されており、現行手法では過度な点検となっている側面がある。
小規模橋梁の特性を踏まえた点検・診断手法を構築することで点検・診断方法の合理化が図られ、AIをはじめとする新技術を積極的に導入することで、点検の効率化と診断の精度向上が可能となる。また、この取り組みで得られた知見や成果を横展開することで予算や人材に制約のある市町村においても点検・診断業務の負担軽減が図られ、橋梁維持管理水準の底上げにつながることが期待される。
25年度は過年度の法定点検結果から小規模橋梁の損傷メカニズムなど損傷の特性を確認したほか、国や他自治体における新技術活用事例などの情報収集を行った。
本年度に行う新技術の公募は第2四半期までに開始する予定。公募方法などについては検討中としている。有効な新技術の選定は本年度中を目途に行う。
27年度には26年度に選定する有効な新技術について実際の業務での比較検証を行い、新技術へ移行可能な点検・診断項目を抽出する計画となっている。28年度下半期からは群馬県橋梁点検要領の改定に着手し、29年度は橋梁情報管理システムの改修を予定する。
現在、小規模橋梁の点検は点検対象となる橋梁の現場条件に応じて、橋梁点検車、高所作業車、はしごなどにより近接目視を基本とした点検を実施している。
















