長岡市が2022年度から移転リニューアルを進めてきた長岡戦災資料館が完成した。施設に続く明治公園も一体的に整備し、長岡空襲の悲惨な史実と平和の尊さを伝え、憩いの場を提供する新たな拠点が開館した。
新しい資料館はJR長岡駅がある城内町から坂之上町3-1-20に移転。20年にドコモモ・ジャパンからモダンムーブメントの価値ある選定建築に認定された旧互尊文庫をリニューアルして整備された。施設はRC造4階建て、延べ床面積1669・30㎡(資料館部分1374・39㎡)。
1階は明治公園利用者が利用できる交流スペース、ホール、資料閲覧室、空襲殉難者の遺影を掲げた祈りの間を配置。2階には防空壕の大型模型や模擬原子爆弾、戦時中の市民の暮らしを再現した家屋のほか、文書資料や写真に加えDVDやデジタルコンテンツで空襲警報の音源を体感できる展示室、ホールを備えた。市民ボランティアが作成した戦災住宅消失地図を壁面に常設展示した企画展示・学習室は3階に配置した。
本資料館移転整備事業は建築一式を大石組・寺泊産業・髙正建設JVが施工。電気工事は居藤電機・匠電社JV、機械設備工事を北澤工業が担当。展示設計は展示ケース設計工房山内合同会社、工事監理を長建設計事務所が受注し工事費約11・8億円を投入して完成した。建物の耐震補強、バリアフリー化のほか、旧施設の面影を残す階段を活用するなど、旧互尊文庫の記憶の継承に配慮している。
一方、明治公園(5807・06㎡)は事業費1・3億円で23年度~26年度に整備。北澤工業が施工し、天然芝を張った「平和の広場」(約1550㎡)を新設し、戦災資料館との連続性を持つフラットな空間として整えた。
【写真=1階の祈りの間、施設の外観】


















