県技術管理課は、2026年度DX施策の発注方針をまとめた。発注者指定型の目標をICT活用工事55%以上とし、うち土工1000立方m以上は65%以上に設定。3次元点群測量は路線測量・現地測量を含む業務で40%以上。工事と測量は前年度を上回る目標とした半面、新築・改築関連詳細設計のBIM/CIM適用業務を前年度と同じ25%以上に設定した。同課では「インフラDXはじめの一歩補助金」を創設し、人手不足が課題視される建設業や測量設計業のDXを推進し建設現場の生産性向上を促す。
25年度の目標値はICT活用工事が全体で40%以上。うち土工1000立方m以上が50%。実績は全体で851件のうち372件に適用し43・7%と目標を上回った。
3次元点群測量の25年度目標は33%。実績は79件のうち26件に適用し32・9%。26年度は上方修正し40%以上とした。
BIM/CIMは25年度25%以上。実績61件のうち10件にとどまり16・4%と前年度に続き目標をクリアできなかった。
適用業務は新設・改築関連の詳細設計だが、前段の測量で3次元点群測量を行った場合は原則実施と決め、3次元点群測量の適用件数を伸ばし、26年度は25%の壁を超えるべく目標値を現状維持とした。
DX施策の普及を促進するICT活用工事や3次元点群測量は、受注者が任意に選択できる施工者希望型で始まった。
県は建設業の人手不足が顕在化する中、生産性向上を目的にDXを推進。24年4月1日以降に起工する工事を対象にICT活用工事試行要領を改定。25年10月10日には土工と舗装工事の要件を見直し、ICT活用の対象工事を拡大した。
24年4月からは建設業労働時間の上限規制が始まり、生産性向上を目的にICT活用工事については、発注者指定型の全面活用型要件を明確化。簡易型にも拡大した。
25年10月からは、土工と舗装(路盤工)を対象に簡易型の発注者指定型を設定。土工が予定価格3000万円以上5000万円未満。数量は1000立方m以上3000立方mとし、価格と数量とも満たすことが条件。
舗装は予定価格1500万円以上3000万円未満、数量は3000立方m未満でどちらかの条件を満たすことが条件とした。
3次元点群測量は23年12月に実施要領を改定。路線測量・河川測量・現地測量を実施する業務のうち、設計および施工段階で3次元点群データを活用する測量を発注者指定型とした。
BIM/CIM適用業務試行要領は25年10月10日に初めて策定した。対象業務は道路、河川、砂防事業等土木関連調査、設計、計画業務。
3次元モデルの活用内容が明確であり、効果が期待されると発注者が認めた業務。維持管理や災害復旧など緊急性を要する業務は対象外。発注者指定型と受注者希望型を設定している。
県が指定率の目標設定を始めたのは24年度から。工事、測量、設計とも25%が目標だった。
ICT活用工事は、発注者指定型と施工者希望型の和を分母に発注者指定型の割合を25%以上に設定。3次元点群測量は路線測量・現地測量を含む測量業務を分母に発注者指定型の割合を算出。BIM/CIM適用業務は、新築・改築関連の詳細設計業務を分母に発注者指定型を算出した。
建設業は他産業と比べ労働時間が長く、休暇取得率も低い。若年層の入職者が少なく技術者や技能労働者の高齢化が進み、若手・担い手確保が課題。
創設の「インフラDXはじめの一歩補助金」は、ICT施工や3次元点群測量の未経験者を対象にICT機器購入費を補助。講習会やアドバイザーによる相談体制を構築し、導入メリットを働きかける。業務・工事の効率化につなげ、DXにおける建設業全体のすそ野を広げ生産性向上を促す。
















