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栃木県小山市

小山駅東口広場、総事業費39.2億円 全天候型屋根に修正、歩行者デッキ年度末に契約

2026/06/09 栃木建設新聞

 小山市は、JR小山駅東口駅前広場再整備事業(駅東通り2丁目)の実施設計を修正する。中央自由通路~白?大学本キャンパス間を結ぶ歩行者専用通路の屋根を幅3・5mの片側屋根から幅9mの全面屋根に変更。工事費2億3000万円の増額が見込まれる半面、利用者の快適な歩行環境確保を優先した。修正設計に約6カ月を費やす。月内に関連する市道25号線外電線共同溝敷設工100mを一般競争入札で執行。2026年度末にペデストリアンデッキの工事を契約。27年度早々に着工し、29年度の供用開始を目指す。総事業費39億2000万円と試算した。

 当初予算では修正設計540万円、トレーラーハウス実施設計320万円、資材単価特別調査100万円、ペデストリアンデッキ積算940万円、地下埋設物移設補償500万円、支障物移設工500万円、デッキ・電線共同溝工5100万円を配分した。

 建設工事を取り巻く環境は、ここ数年で資材費や労務費が急激に上昇。総事業費は24年3月の計画時10億円(屋根なし)、25年3月の基本設計時30億円、25年9月の実施設計時41億9000万円に増大。膨らむ一方の総事業費抑制策を検討してきた。

 一時は片側屋根案を軸にコスト縮減を検討。再検討の結果、全天候型の全面屋根に落ち着いた。待ち合わせの場やにぎわいの創出につなげる。歩行者が降雨の影響を受けやすい片側屋根案は「利用者目線に立脚すれば芳しくない」という声に配慮した。

 26年度は実施設計、支障物移設工、白?大学との基本協定と工事施行協定を締結。28年度はエレベーター設置工、28~29年度はエスカレーター設置工、28~29年度はトレーラーハウス設置工、29年度は屋根設置工と駅前広場整備工を予定する。

 24年度の基本設計、25~26年度の実施設計ともオオバに委託。基本設計では設計計画、現地踏査、横断歩道橋計画、橋梁予備設計、駅前広場設計、通路上屋予備設計、照査を指示。実施設計では具体的な寸法や形状、施工方法、工事費、工期を算出した。

 主な施工費はペデストリアンデッキ21億5000万円、屋根6億8000万円、エスカレーター4億6000万円、エレベーター3億1000万円、駅前広場1億円。ペデストリアンデッキ下空間を有効活用するトレーラーハウス設置が3000万円。

 現駅前広場では白?大学本キャンパス前横断歩道で歩行者と車両動線が交錯。バス乗降場へは駅前の横断歩道を渡らなければならず、駅直近には自家用車の乗降場がある。横断歩道には信号機が設置されておらず、歩行者横断中は車両停止の列が連なる。

 歩行者の安全確保と通勤通学時間帯の渋滞解消が課題。歩行者と車両動線の完全分離、バスと一般車の乗降場の入れ替えが妥当と判断。中央自由通路さくら道と駅東地区の主要動線となる大学通りとを駅前広場上空で結ぶペデストリアンデッキの設置を決定した。

 ペデストリアンデッキはL字型に曲がり、白?大学キャンパスに直結。バス乗降場は駅側に配置換えし、市営おーバスの利用を促進。バス乗降場計画地付近には駐輪ラックがあり、移設を予定。乗車と降車の専用レーンを設け、円滑な通行と違法駐車対策を講じる。

 トレーラーハウスは店舗とし、駅前のにぎわいを創出。回遊性を高め、ウォーカブルなまちづくりを推進する。一般車乗降場は駅直近から離れるため、上りと下りのエスカレーターの設置で利用者の利便性を担保。安全で快適な待ち合いの場の活用を促す。

 コスト縮減策では手すり高欄材をステンレス製からアルミ製に、舗装材を自然石から擬石コンクリートブロックに、エレベーターは外装のガラス面積を縮小し伸縮装置の仕様を変更。高コストの材質を低コスト材質に変更し、見栄えを落とさず工事費を抑制する。

 計画当初は28年度の供用開始が目標だった。現地調査で支障物移設に一定期間を要すことや資材調達、橋梁製作日数を計算。架設工事の際はタクシーヤードを工事の資材置き場に使用することを想定。円滑な施工方法を警察、交通事業者と協議する。

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