埼玉県建築士事務所協会は8日、第14回定時総会をさいたま市内のホテルブリランテ武蔵野で開き、任期満了に伴う役員改選では、2期4年にわたり会長を務めた佐藤啓智氏に代わり、新たに竹ノ谷敦夫氏(タケノヤ事務所)を会長に選出した。竹ノ谷新会長は「建築士事務所協会は、社会的責任を担っている団体。そのためには財務基盤を整え、地に足のついた団体にしていきたい。そして、皆さまの積極的な参加と協力をいただきながら活動を展開し、楽しい事務所協会にしていきたい」と呼び掛けた。
議事では、前年度の事業報告や本年度の事業計画、収支予算を報告した。それによると本年度の事業計画は、3つの重点施策として▽社会の要請に応える事業への取り組み▽協会の基盤の強化▽業務報酬適正化の実現―を掲げた。部会別に主な事業を見ると、総務・財務部会は財政基盤の確立を図るため会費の検討を含めた財務改善計画を策定する。事業部会は、高校生インターンシップ事業を県内の工業高校を対象に実施する。本年度は県立春日部工業高校建築科2年生を対象に、7月21日から8月26日までの期間行う。現在、建築設計業務・デザイン、インテリアデザイン、大工・内装といった専門工事業などの分野で受け入れる会員企業を7月3日まで募集している。
任期満了に伴う役員改選では、最初に理事30人と監事3人の選任を承認した後、理事会を開き、新会長(代表理事)に竹ノ谷氏を互選。副会長には植松敦史氏(植松建築設計事務所)を再任するとともに、矢沢秀周氏(エーピーエヌ設計)を新任した。佐藤啓智氏(サトウ設計)は名誉会長に就いた。
総会後には、多くの来賓や賛助会員も参加した懇親会が開かれた。冒頭のあいさつで竹ノ谷会長は「われわれを取り巻く環境は、人手不足や法改正による業務の複雑化、それに十分に見合っていない業務報酬、AI・DX・BIMなど新技術への対応の遅れなど、建築士事務所の経営は、年々難しくなってきていると強く感じている。こうした状況の中で、協会として何ができるのかが今問われている」と述べたうえで、「今後の取り組みとしては、新技術に関する講習会の充実、また、支部の横のつながりを強化するなど支部活動の活性化を重要なテーマとして考えている」との考えを示した。
来賓には、大野元裕知事、県議会副議長の吉良英敏氏、協会顧問を務める高橋政雄氏、斉藤邦明氏らが祝辞を贈り、竹ノ谷会長の新たな船出に期待を寄せた。
















