県環境森林部は、日光自然博物館エントランス棟(日光市中宮祠)の整備基本計画をまとめた。東武鉄道が改修する中禅寺温泉バスターミナルと一体的に利用できる施設とし、滞留促進・情報発信・アクティビティ展示・予約申し込み機能を持つ約400平方mの新棟を建設する。概算事業費は8億円。設計施工一括発注で6月補正予算案に6億8449万6000円の債務負担行為を設定。22日の議決後、建築営繕課が受託し月内にも公募型プロポーザルを公告する。整備期間は2年程度を想定。展示工事、外構工事は別途発注する。
建設予定地は自然博物館前広場。博物館本館とバスターミナルをつなぐように新棟を配置する。
機能別面積は暖炉やベンチなどバスターミナル利用者をエントランス棟に誘導する滞留促進機能と情報発信機能が328平方m。アクティビティ予約申し込みスペース40平方m、有人カウンター10平方m、風除室22平方m。
配置計画は、風除室正面に当たる中央部に暖炉とベンチを配置。博物館に誘導するダイジェスト展示を本館側に、アクティビティ展示やデジタル案内板などを壁に沿って設置。有人カウンターやアクティビティ予約申し込みスペースは風除室近くの壁際に配置する。
想定する年間利用人数は28万1000人(中禅寺温泉バスターミナル12万7000人、華厳第1駐車場15万4000人)。施設面積は環境省の指針などから算出。構造は鉄骨または木造。設計で工期や事業費などを比較検討する。「ZEB Ready」適合を目指す。
建設地は国立公園内特別地域。文化財保護法(国指定名勝)、景観法(市景観計画区域)などの規制がある。新棟と既存建物との建築基準法上の関係整理が必要。
寒冷地でバスターミナル、博物館を利用しながらの工事。工事施工者のノウハウを設計段階から反映することが可能で、工期短縮効果も期待できる設計施工一括方式を採用する。
展示工事、外構などその他工事は専門性などを考慮して担当部署を決定する。展示は自然環境課、外構は県西環境森林または日光土木事務所の担当が有力。
新棟の整備方針は観光客の滞留を促し、奥日光地域の観光拠点のハブ機能として①奥日光地域の自然を紹介する日光自然博物館本館への誘導②奥日光の観光案内や情報発信により体験型アクティビティ利用促進。 博物館は視認性の低さや動線に課題があり、隣接しているバスターミナルの乗降客を十分に取り込めていない課題があった。バスターミナルは東武鉄道が「国際エコリゾート日光の価値最大化」を掲げて改修する。
奥日光地域は国際的に高い評価を受けている観光地。その一方で、滞在時間の短さや観光消費額の低さ、情報提供満足度の低さといった課題を抱えている。
博物館とバスターミナルが一体的に奥日光の玄関口として機能することで地域全体の周遊性向上が期待される。両施設は環境省の国立公園満喫プロジェクトに効果的な活用が位置付けられている。
















