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栃木県小山市

小山市、27~28年度は測量・地質調査、17.5haに大規模区画、大谷東部で工業団地開発

2026/06/13 栃木建設新聞

 小山市は、大谷東部地区工業団地開発(横倉)を計画している。県営経営体育成基盤整備で生み出す非農用地と民有地を取得し、約17・5haを造成。2027~28年度は測量(現況、地区界、街区確定、路線)や地質調査に充てる。29年度に基本設計、30年度は詳細設計に移行。法的手続きが整い次第、周辺地盤より低い平坦な農地に公共発生残土の搬入を開始。32年度をめどに着工する。現時点での総事業費は約33億3000万円と試算した。

 計画地は市役所南東約3・9㎞に位置し、小山工業団地の東側に当たる。北側を国道50号が東西方向、東側を新4号国道が南北方向、西側を主要地方道小山環状線が南北方向に走る交通至便地区。地区全体を大谷東部土地改良区の用排水路が南北に流れている。

 土地形状は南北に細長い市街化調整区域。想定浸水深エリアながら過去に浸水被害は起きていない。南西には指定避難所の関東職業能力開発大学校、西側には指定緊急避難場所のあけぼの公園がある。埋蔵文化財包蔵地は含まず、文化財調査の必要性はない。

 一帯は田園風景が広がっており、自然環境の保全や周辺環境との調和に十分に配慮した開発計画を立案。区域界には緑地帯、開発地内は一定範囲を緑化する。隣接する小山工業団地との一体的な土地利用や環境の創出を考慮し、関係機関と事前調整する。

 地形を生かした造成形態とし、進出企業の需要に柔軟に対応できるよう大規模画地を造成。画地面積1~2haを分割分譲。幅員は主要道路が12m、区画道路は9mと5mを適宜配置。歩行者専用道路は4mとし、一般車侵入防止の車止めを設置する。

 開発区域を東西に連絡する市道3081号線の幅員は現況8mを9m(車道7m、歩道2m)に拡幅改良。西側は市道3077号線(幅員8m)が南北方向に走り、3082号線(8m)、3083号線(12m)、3084号線(8m)の複数市道が東西に接続。

 現況は水田15・55ha(87・7%)、道路0・82ha(4・6%)、水路0・67ha(3・8%)、雑種地0・5ha(2・8%)、宅地0・15ha(0・8%)、通信施設0・05ha(0・3%)。流末排水は東側を南北に流れる1級河川西仁連川に放流する。

 25年度の工業団地基礎調査は都市設計に委託。土地利用イメージプランでは開発面積17・5haのうち14・55ha(82%)を分譲。北端のA地区に小規模な3区画(1・44ha)、残るB地区は大規模な6区画(12・13ha)を配置する。

 主要道路2・12ha(12%)、区画道路0・76ha(4・2%)、歩行者専用道路0・2ha(1・1%)、緩衝帯0・98ha(5・5%)、緑地と通信施設各0・05ha(各0・3%)、用排水路0・01ha(0・1%)を計画。地区外には調整池を築造する。

 県営事業の進捗状況を踏まえ、市街化区域への編入、地区計画の策定、農地転用、農振除外の諸手続きをクリア。誘致対象は既存企業の拡張要望に応えるほか、加工組み立て型の高付加価値ものづくり産業や交通利便性の強みを発揮できる物流系産業。

 高速道路へは東北道佐野藤岡ICまで約21㎞、北関東道宇都宮上三川ICまで約23㎞でアクセス。広域交通軸の結節点で周辺都市との連携に有利。26年度の県内公示地価で工業地は5年連続で上昇(17地点)。市内は価格、上昇率とも県内上位。

 市は第3期工業振興基本計画(26~35年度)に新規工業団地の開発を盛り込んだ。12カ所の工業団地は完売し、小山第4工業団地第2工区(鉢形、16・2ha)が造成中。「交通網の利便性」を進出理由に挙げる企業が多く、好機を逸しないよう準備する。

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