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国土交通省品木ダム水質管理所,その他記事(公共)

阿部昌幸品木ダム水質管理所長就任インタビュー

2026/06/18 群馬建設新聞

「身近な河川に親しんできたことが原点」と語る阿部所長。土木を学ぶ中で社会基盤整備の重要性に関心を持ち、「災害から地域を守り、安全・安心な暮らしを支える仕事に携わりたい」との思いから旧建設省を志した。本管理所については「強酸性河川における中和事業を通じて、吾妻川をはじめ利根川流域の安全と良好な水環境を維持する重要な役割を担っている」と説明。「こうした責務の重さを十分に認識し、確実な事業実施に努めていく」と意気込みを語る。また「中和事業に関する体験型広報施設『環境体験アミューズメント』や、強酸性の温泉と石灰石との中和反応を利用した『百年石制作体験』などを通じて地域の理解促進と信頼関係の構築に取り組みたい。職員との対話を大切にし、相互に支え合いながら力を発揮できる職場づくりを進めていきたい」と抱負を述べた。

群馬県の印象については「利根川上流域の水源地として首都圏の水供給を支えるとともに、豊かな水資源を生かした農業や観光、治水基盤が整備された重要な地域」と評価する。その上で「変化に富んだ地形や自然資源にも恵まれている。一方で、草津白根山・本白根山などの活火山や急峻な地形により、噴火や水害、土砂災害のリスクも有している。自然の恵みとリスクが表裏一体であり、防災・減災と資源活用の両立が重要」と話した。

これまでの経験では、初任地の富士川砂防事務所で砂防堰堤整備に携わり、ものづくりの責任と達成感を実感。浅間山の火山砂防事業では火山由来の土砂災害対策の重要性を学んだ。また、利根川の堤防強化事業では地域関係者と協議を重ね、理解を得ながら事業を進める経験を積んだ。「技術に加え地域との信頼関係の重要性を認識し、防災の視点を常に意識して業務に取り組んできた」と振り返る。

仕事上の基本姿勢は「現場・地域・人との対話を重視すること」。社会資本整備は地域の理解と信頼の上に成り立つものであり、「一つ一つの課題に丁寧に向き合いながら着実に成果を積み重ねていく。国民の信頼を常に意識し、誠実に業務に取り組みたい」と語る。

職員に対しては、「11人の職員一人一人が広報意識を持ち、事業の意義を分かりやすく伝えていくことを期待している」と呼び掛ける。さらに「水質管理は専門性が高いため、理解促進に向けた発信が重要。主体的に考え行動し、チームとして連携して成果につなげてほしい」と話した。

現在は単身赴任中。休日は月に数回自宅に戻り、飼い犬との時間を楽しむ。趣味はドライブや映画・音楽鑑賞で「今後は県内各地を訪れ、地域の魅力にも触れていきたい」と笑顔を見せる。

建設業界に向けては、「平時の社会基盤整備から災害時対応まで担う地域に不可欠な存在。官民が連携し、地域を支える両輪として取り組むことが重要。担い手確保や人材育成の重要性は一層高まっている。今後とも安全管理と技術力向上に努めていただき、地域の発展に向けて共に取り組んでいきたい」と期待を寄せた。

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