宇都宮市は、移転する南消防署の造成工事に10月から着手する。庁舎本体は2027年7月着工を目指しており、27年1~3月に建築、機械設備、電気設備の各工事を総合評価落札方式で発注する見通し。予定工期は造成が10月~27年4月、本体が27年7月~28年9月。庁舎棟、訓練棟、副訓練棟とともに防災備蓄庫、自家用給油所を整備。災害対応力を高め、見学にも配慮した施設とする。外構工事を28年7月頃から行い、29年3月末の供用開始を目指している。
建設地は上御田町335-1。宇都宮花き地方卸売市場東側の農地。北は国道121号(宇都宮環状道路)、西は市道1380号線に面している。敷地面積は約9150平方m。
造成工事は総合評価で17日に開札。円滑な出動ができるよう環状道路と敷地の高さを揃えるため擁壁を設置し、平均で高さ約2m程度の盛り土を実施。調整池を設ける計画はなく、雨水の処理は地下に浸透させる施設を設置して対応する見込み。外構工事は舗装や排水側溝など。
庁舎や訓練棟はRC造。庁舎棟は3階建て延べ床約2600平方m、主訓練棟は4階建て延べ床約900平方m、副訓練棟は6階建て延べ床約200平方m。
庁舎棟は1階エントランスに大谷石を使用。エレベーターホールは広くバリアフリーとする。
2階は事務室、仮眠室、防火相談室など。仮眠室はプライバシーや感染症に対応し個室化。2階ロビーは施設見学者が1階車庫に停車する消防車両をガラス越しに俯瞰できる構造とする。
3階は屋内訓練場、会議室。屋上に太陽光発電設備、自家発電設備、受変電設備を置く計画。
建物は敷地の北寄りに庁舎棟、東側に副訓練棟、主訓練棟を配置。総延べ床面積は約4100平方m。駐輪場2棟、ごみ置き場、受水槽なども設ける。
南側は訓練エリアとし、南に自家用給油所、南西に防災備蓄庫を整備。給油所は市内の消防・消防団車両234台が3日間活動できる燃料を備蓄。防災備蓄庫は非常食、毛布、簡易トイレなどを保管。規模はS造平屋建て約300平方m。
新南消防署は激甚頻発化する災害への対応力を強化。給油設備、非常用給排水設備、廃棄物保管庫など新たな機能に加え、発災から72時間救助活動が継続できる機能を備える。
訓練エリアはドローン操縦者養成などに対応。防災ヘリの離着陸場、消防団、緊急消防援助隊など応援職員の活動拠点や宿営場所として活用する計画。
南消防署は当初予算に造成や本体工事に対応する3カ年継続費33億2940万円、防災備蓄庫は2カ年継続費1億798万円を計上した。
改築実施設計は渡辺有規建築企画事務所。造成実施設計はフケタ都市開発。
現在の南消防署(宮の内1丁目)は国道4号沿いに1981年1月に開署。老朽化し、職員数増加や消防車両の大型化で手狭となっている。
















