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茨城県水戸市

実施設計や浚渫工事に着手/富士池南に調整池新設へ

2026/06/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、酒門町で進める富士池浚渫・調整池整備事業に9800万円を投じ、下市地区の内水対策を本格化する。昨年度に実施した基本設計で、富士池南側への新たな調整池整備が最も効果的との方針を決定。本年度は実施設計や各種調査に着手するほか、池内に堆積した約1200立方mの土砂を除去する浚渫工事を2カ年で進め、浸水被害の軽減につなげる。



 下市地区周辺では近年、局地的豪雨の頻発や宅地化の進展に伴う雨水流出量の増加により、道路冠水や宅地への浸水被害が各所で発生している。このため市は、雨水を一時的に貯留して河川への流出を抑える「貯める」対策を柱に、新川流域における内水対策を推進している。

 2025年度には酒門団地や第三中学校を含む新川上流域を対象に基本設計を実施。その結果、既存の富士池を活用しながら、南側に新たな調整池を整備する手法が、事業効果や経済性の面で最も優れていると判断された。

 26年度は地形や地質、周辺環境などの詳細調査を実施し、新設する調整池や関連管渠の構造形式、施工方法などを検討する実施設計業務を進める。調整池の規模や配置、流入・放流施設の構造などについて具体化し、事業化に向けた準備を進める。

 併せて、貯留施設として機能する富士池の浚渫工事にも着手する。池南側では面積の約5分の1に相当する範囲で土砂が堆積しており、十分な貯留能力を発揮できていないことから、最終的に約1200立方mの土砂を除去する計画。これにより下流域の冠水被害軽減が期待される。

 浚渫工事に先立ち整備していた仮設道路は間もなく完成する見込みで、浚渫は26~27年度の2カ年での実施を予定している。

 調整池整備については、今後、事業に必要な用地取得を進めた上で、調整池本体や流入・放流管渠の整備に着手する。市は実施設計の成果を踏まえながら事業計画を策定し、重点的かつ継続的に事業を推進することで、下市地区の浸水被害軽減と治水安全度の向上を目指す。

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