大田原市は、小中学校の再編整備に乗り出す。小学校17校のうち宇田川、奥沢、羽田、須賀川、両郷中央、佐久山の6校が複式学級となっており、当面は複式学級解消に向けた適切な統廃合計画を検討していく見通し。相馬憲一市長が本紙のインタビューに答え、統廃合計画と並行して経年劣化で建て替えの必要性が高まっている大田原中、野崎中の体育館など学校施設のスクラップ・アンド・ビルドを進めていく意向を示した。(3面に相馬憲一市長インタビュー)
2021年3月に市がまとめた公共施設個別施設計画によると、野崎中体育館が1966年竣工のS造延べ529平方m。大田原中体育館は74年竣工のS造延べ1493平方m。
両施設は昭和40年代の竣工。相馬市長は生徒数が維持でき統廃合の対象になりづらく、構造等の課題を踏まえ長寿命化対策が難しい古い施設から建て替えの時期を検討したいと述べた。
市が24年5月1日現在でまとめた児童生徒数は小学生が3255人、中学生は1694人の計4949人。6年後の30年度には小学生が825人減の2430人、中学生は115人減の1579人で小中学生を合わせ940人減と試算。
市は児童生徒数がこれまでの国勢調査の推測に比べ減少率が高いと分析。今後も下降の一途をたどることが予想され、学校再編の検討は急務としている。
市の小学校区は大田原、親園、金田、野崎、佐久山、湯津上、黒羽の7地区に大別。複式学級となっている宇田川小は親園地区、奥沢小と羽田小は市野沢、金丸とともに金田地区。佐久山小は単独で佐久山地区、須賀川小と両郷中央小は黒羽地区に区分している。
市が25年度に地元保護者などを対象に実施した小中学校再編整備アンケート結果では、小学校の統合について中学校区内の小学校との統合を希望する割合が37・5%。段階的または他地区の小学校との統合を希望するが6・0%で、合わせると統合希望は43・5%。統合は必要ない(現状維持)21・8%、わからない34・7%を上回った。
中学校の統合では統合希望が15・2%で、統合は必要ない(現状維持)37・0%が上回っている。一方、小規模化の進む金田南中学校区、湯津上中学校では統合を望む声が多くあったとしている。
再編整備に配慮を望む点では、通学手段(スクールバスの手配)31・2%に続き、学校の施設整備(教育環境の充実)が14・2%を占めた。
















