全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が会員企業に実施した調査によると、60・6%がICT施工に取り組んでいることが分かった。前年度調査から3・6%上昇し、取り組む理由として77・2%が「生産性向上(省人化・工期短縮)を図るため」を挙げ、「国の発注工事が原則化を進めているため」(41・7%)、「地方自治体発注工事が増えてきたため」(40・9%)―と受注機会の確保のために取り組む回答もあった。
ICT施工に取り組む企業のうち、内製化しているプロセスで多いのが「測量・出来形管理」(53・6%)、「3次元設計データの作成」(46・2%)。一方、「内製化しているプロセスはない(全て外注している)」と回答した割合は24・7%で最も低かった。
「内製化しているプロセスはない」の回答企業は、「社内に対応できる人材がいない」(61・6%)、「外注した方が楽で安心できる」(52・8%)、「人材確保に時間と手間が生じる」(38・4%)―などと外注理由を挙げた。
ICT施工に対する取り組みについては、「状況によっては取り組みたい(準備を進めたい)」(41・0%)が最も多く、「積極的に取り組む」(36・8%)と合わせ、約8割が前向きな姿勢を見せる。
ICT施工における環境整備に関して、「ICT建機やドローン、3D測量機器、ソフトウェアなどの導入費用が高く、中小規模の施工業者にとっては負担が大きい」「適切な官積算をお願いしたい」「工事成績や総合評価での加点を拡充してほしい」「地域・企業規模による格差が大きい」などの意見があった。
調査は、4~5月にかけて47都道府県建設業協会会員企業を対象に実施。回答数は2750件だった。
















