中央市はシルクラインの延伸計画について、総事業費が100億円以上なるとの試算を明らかにした。2026年6月定例市議会で江間政雄議員の質問に答えた。これまでの概略設計で4つのルート案が出ており、事業化を目指し国や県との協議を推進する方針。望月智市長はあらためて計画の早期実現に取り組む姿勢を示した。
シルクラインは中央市高部地内などを走る市道。国道140号(笛吹ライン)シルクライン入口交差点を起点に、豊富地区方面へ延びる。同交差点近くには菓子製造のシャトレーゼ豊富工場などがある。
市は23年度、クヌギ建設コンサルタントに概略設計を委託。4・5㎞程度を想定したルート案を作成した。同交差点から北へ笛吹川を渡り、その後の接続点を4カ所検討。1つ目は鎌田川沿いをアイメッセ山梨方面に向かい、甲府市との境付近で市道豊富玉穂線に接続。残る3ルートは山梨中央ロジパークの南側または東側で、県道や市道に接続するとした。
市担当者はこのルート案について「地形や動植物など既存の工作物、各種施設や事業所の位置関係などを把握しながら、線形を検討していくための試案」と説明。概算事業費はルート案を作成した23年度当時で最小でも約58億円、最大では約107億円と試算した。この試算には工事用道路や切り回し道路の仮設費などは含んでおらず、補償や用地費などは概略で算出した。市は現在の物価などを踏まえ実質の総事業費は、仮設工事費などを含め最低でも100億円以上になると見込んでいる。
整備に当たっての物理的な問題として市は、国道140号との交差点について、平面交差とした場合2m以上かさ上げする必要がある点を挙げた。国道や既存のシルクラインとの接続に、相当な長さのすり付けが必要となるとみる。また延伸先の旧玉穂地区には公的機関や民間企業が立地しているため、それらとの合意形成も課題とした。
同議会で事業への思いを問われた望月市長は「相当な事業費が掛かる。国、県とも十分に連携を図る中で、できるだけ早い時期に方向付けが出せれば」と述べた。

















