安筑生コン事業協同組合(藤澤幸治理事長)は2日、県南安曇農業高校の生徒を対象とした生コン製造・打設実習授業を開催した。生コン業界への理解を深めてもらおうと2021年から毎年実施しているもの。今回は新たな試みとして生徒から要望のあった研究課題にも対応し、貴重な実験の場を提供した。
授業会場となった安曇野市のマルモ生コンには、組合から役員のほか、講師役を務める各工場の技術担当11人が参集。環境クリエイト科2学年の26人が学んだ。
開講式で藤澤組合長は「生コンは皆さんの住む家の基礎、またビルや橋、トンネル、堰堤、ダムなど多くの場所に使われており、われわれの生活になくてはならないもの。今日は工場で生コンをどのように製造し、品質管理されているか体験してもらう。生コンに対する理解を深め、興味を持っていただき、願わくば将来の選択肢にこの業界を入れてもらえればうれしい」と思いを伝えた。
授業では毎年実施している工場見学やスランプ試験等の体験のほか、新たな試みとして下水道汚泥(脱水ケーキ)を生コンに活用できるか実験した。
この実験は「脱水ケーキを生コンに使用できれば、焼却時に生じる環境負荷を軽減できるのではないか」という生徒たちの問題意識に応えたもの。県安曇野終末処理場の協力で入手した脱水ケーキを使い、生徒たちが想定した2つのパターンで水やセメント、砂と置き換え、生コンが作れるか試してみた。結果的にはいずれも空練りのような状態となり、講師役を務めた参加者は「含水率が想定通りではなかったのだろう」と見立てた。生コンはできなかったものの、生徒たちは自身の興味を満たす実験に熱心に取り組んでいた。
同校の宮沢正教諭は「このような体験は非常に貴重な機会であり、感謝しかない。また、地域と連携する経験をさせていただくという意味でも本当にありがたい」と喜んでいた。
















