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最適な送水ルート選定/長柄浄水場から市営水道へ/千葉市

2026/07/10 日刊建設タイムズ

 県企業局が所有する長柄浄水場(長柄町山之郷483―27)から千葉市営水道への送水を実現するため、市は9日に「大木戸浄水場基本検討業務委託」の制限付き一般競争入札を公告した。業務では、長柄浄水場から、市有施設の大木戸浄水場(緑区大木戸町1417)までの送水管整備に向け、送水ルートの検討を進める。具体的には「専用送水管布設案」と「既設管流用案」を比較・整理し、最適なルートを選定する。委託期間は2027年3月19日まで。

 「専用送水管布設案」は、長柄浄水場と大木戸浄水場をつなぐ送水管約6・3㎞を新設するもの。ただし、長柄浄水場の北側を通る道路について既設配管埋設状況により布設できないと判断した場合には、同区間を迂回する約6・9㎞の送水ルートを検討する。

 「既設管流用案」は、一部区間について長生郡市広域市町村圏組合所有の大沢配水場(茂原市大沢1226)送水管を流用し、残る区間に送水管約2・9㎞を新設する計画。

 開削・非開削などの工法については、資料収集・整理や現地調査結果を踏まえて決定する。

 基本検討業務の内容は、業務計画書の作成、関連資料の収集整理、現地調査、基本条件の確認、送水管ルート選定および工法比較検討、水理計算、施設運用方法および施設計画の検討、既設構造物との接続方法の検討、付帯施設の検討、図面および施工計画作成、概算工事費算出(LCC)および工程表作成、打ち合わせ、照査、報告書作成など。

 入札においては、15日まで入札参加申請書、16日から24日まで入札書の提出を受け付け、24日のうちに開札する。

 参加資格要件は、市の測量・コンサルタント入札参加資格者名簿に「上水道及び工業用水道」で登録があり、16年度から25年度までに上水道または工業用水道における浄水場の基本設計業務を履行した実績を有することなど。


 水道の課題解消へ 県と市で広域連携


 長柄浄水場から市営水道への送水については、県と千葉市の連携推進会議などにおいて協議・検討を進めてきた。

 背景として、市は霞ヶ浦開発から房総導水路を通じ、長柄ダムにおいて取水する権利を有しているが、浄水施設の整備に至っていない。さらに、県営水道も受水し、水源費を支払っているため、二重負担が生じている。

 一方で、「九十九里地域・南房総地域の水道用水供給事業体と県営水道の統合」によって県企業局の施設となった長柄浄水場は、稼働率が5割程度にとどまり、有効活用が課題となっている。

送水管布設ルート案

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