県大田原土木事務所は、大田原市の主要地方道大田原氏家線親園佐久山バイパス3期2200mの道路詳細設計をまとめた。市道ライスライン親園線から1級河川の念仏川、加茂内川、百村川を渡河する橋梁を架設。標準幅員は12m。親園小学校にアクセスする一般県道親園南金丸線との交差点は通学児童の安全を確保するため連続して両県道に歩道2・5mを新設する。現道タッチまで交差する複数の市道は集約し主要交差点には付加車線を設置。2027年度からの国庫交付金充当を視野に採択後は用地測量、物件調査を検討している。
バイパスは人家連たん区間を回避し既設農道などを活用。圃場の分断を最小限に抑えた。ルートは農道を拡幅する形で念仏川を渡河。念仏川に合流する加茂内川西側に沿って北上を続け加茂内川と百村川を渡河。百村川渡河後、北西にルートを変え現道の筋違橋北側で合流する。
3河川の概算渡河延長は念仏川と加茂内川が15m、百村川は20m。ボックス工ではなく橋梁を選択した。
交差点は現道タッチとライスライン親園線の起終点を含め13カ所設置する計画。右折レーンなど付加車線を設置するのが、南側からライスライン親園線、県道親園南金丸線、市道親園佐久山線で、現道タッチ部は上下線に分流しすり付ける。
加茂内川渡河部付近で鋭角的に交差する市道親園3号線は加茂内川前後区間と橋梁を撤去しバイパスにアクセス。隣接する市道2号線を活用して十字路化する。鋭角的に交差する親園佐久山線は直角に交差するよう改良。市道荻野目親園線は近接する市道を集約して交差点を新設する。
県道親園南金丸線は、バイパスから親園小学校まで80m区間の現道幅員4mを11・5mに拡幅。幅員構成は車道3m×2車線の両側に路肩兼自転車専用通行帯1・5m、歩道は北側に2・5m確保する。
バイパス2200m区間は高低差のない平場の水田地帯。路体は0・5~1・5m盛り土して、雨水を車道両側の管渠型側溝から圃場の水路や小河川に排水する。盛り土部分の斜面は後年度の維持管理を考慮し防草工を施す。
12mの幅員構成は車道3・25m×2車線の両側に1・5mの路肩兼自転車専用通行帯。歩道と路肩の間は緩衝帯(縁石等)で区分した。歩道は西側に2・5m。
加茂内川に沿ったルート西側には親園小学校、東側は親園中学校が立地。開通後は通学路に利用が見込まれ、自転車・歩行者の安全に配慮した幅員構成。
車道は再生骨材を流用した2層の路床置換有効層の上部に再生骨材の下層路盤、粒調砕石の上層路盤、基層・表層の6層構造。歩道は再生骨材の凍上抑制層と路盤、表層の3層構造。
親園佐久山地区の現道は1日1万台を超える交通量があるが、道路幅員が6・5m程度で線形も悪い。佐久山と親園小中学校への通学路に指定されているものの一部歩道が未整備で、自転車と通学児童らが危険な状況となっている。
現道とライスライン親園線との親園交差点は、朝夕の通勤・通学時間帯に交通渋滞が発生。親園地内の女神橋前後は狭あいなうえカーブが続き、親園交差点と合わせて交通事故の発生頻度が高い。
県はこれらの課題を解決するため、佐久山から親園に至るバイパスを計画。南側から整備を進め、2期2200mが5月31日に開通した。
事業目的は①県央部との連携強化②親園地区の交通安全と円滑化③バイパス整備の効果促進―を挙げた。
親園地区の平面図化を15年度に日研測量でまとめ、23年度には道路概略設計をダイミックに委託。24~25年度にかけて2200mを百村川付近で南北に分け、路線測量が北を日研測量、南は格和測量設計。道路詳細設計は北がダイミック、南を富貴沢建設コンサルタンツが担当。市はルート周辺の地籍調査を実施してきた。
















