県利根沼田農業事務所農村整備課は、みなかみ町月夜野地内の権現地区で行うため池改修工事を近く一般競争入札で公告する。防災重点農業用ため池緊急整備事業として行う耐震・豪雨対策のための工事となる。設計については黒岩測量設計事務所(前橋市)が担当した。
工事は、権現上ため池と権現下ため池の2つのため池を統合するもので、改修後の堤体規模は堤長47m、堤高5・4m、堤頂幅3・5m、堤体積6300立方m、貯水量5900立方mの傾斜遮水ゾーン型を想定している。
洪水吐は延長8・4mの側水路型とし、計画洪水量は毎秒2・075立方mとする。取水施設は斜樋式で取水量は毎秒0・011立方m、鉄製斜樋管φ200㎜を延長7・2m、取水孔φ150㎜を6カ所設ける。また、底樋工としてヒューム管φ800㎜を延長29m布設する。堤体上流側の護岸は面積338㎡を対象として布製型枠工で実施する。
権現ため池は1930年に築造された権現上ため池と江戸時代に構築され、その後改修された権現下ため池からなる重ね池で、県の防災重点農業用ため池に指定されている。2016年度に耐震調査、21年度に豪雨調査、22年度に劣化状況評価を実施した結果、権現上ため池は堤体余裕高不足と耐震性不足、権現下ため池は耐震性不足で現行基準の安全率を満たしていないことが判明した。いずれも災害が発生した場合、営農への被害だけでなく人命や財産、地域の経済活動に多大な被害が懸念されることから、対策として改修工事を行う。
















