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山梨県峡南農務事務所

早くて27年度に堤体工/西沢ため池で農地防災事業

2026/07/16 山梨建設新聞

 県峡南農務事務所は、市川三郷町の西沢地区に位置する西沢ため池を対象に、農地防災事業を今後計画している。内容はため池の堤体部分を厚くして決壊防止と強化を図る。現在の進捗として2026年度は測量や地質調査、設計業務を策定する。工事は、早ければ27年度から堤体工に移る見通し。完成の見込みとしては、29年度中を目指している。

 市川三郷町落居地内に位置する西沢ため池(西沢貯水池)は、地域の稲作や野菜等の農作物栽培において必要となるかんがい用水を確保するための農業用ため池として、長年にわたって供用されている。

 ため池の現状としては、築造から107年が経過しており経年に伴う老朽化が進んでいる。県では調査を進めた結果、耐震性能における一定の基準を満たしていないことが判明したため、早期の対策工事が求められている。

 ため池が備わる現地から下流域にかけては、人家や主要地方道市川三郷身延線などが位置する。昨今頻発化する大規模な地震の影響によってため池が決壊した場合、地域住民やインフラ等において、甚大な被害が想定される。

 県では西沢ため池に係る堤体工の事業推進により、既存施設の崩壊を未然に防止して、地域に点在する住環境における安全安心や、農業生産の維持、農業経営の安定化等につなげていく考え。

 西沢ため池の概要については、貯水量が1万4600立方m、堤高は12・4m。

 工事内容について現段階の計画によると、ため池の決壊防止として堤体部分を厚くするための改良固化盛土と法面保護工を進める。事業の推進により堤体の安定性確保や発災時の安全性確保を図るとしている。

 測量設計と用地調査業務については、葵エンジニアリングが担当して策定する。成果品は27年3月15日に納品される。

 今後進める整備計画によると、26年度は測量と地質調査、設計業務を進める。工事の見通しとして、27~28年度にかけて堤体工を行う見通し。29年度には付帯工を進めて工事完了を目指す。

 なお、整備事業に要する総事業費については、現段階で約4億円を想定している。

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