県常陸太田工事事務所は2026年度、県内最大の面積を有する常陸太田市を管内に、国道293号常陸太田東バイパスや県道常陸太田大子線、市道0139号線整備などの主要道路事業を着実に推進する。河川では浅川、里川の改修を進め、令和元年東日本台風を踏まえた治水対策を強化。併せて橋梁耐震化にも取り組み、緊急輸送道路の機能確保を図る。広域交通の利便性向上と災害に強い社会基盤の整備を着実に進める。
【国道293号・常陸太田東バイパス整備】
本路線(常陸太田市大森町~増井町)は、県北地域を東西に横断し、栃木県方面につながる広域幹線道路。全体延長8990m、総事業費214億円で整備を進めている。
本年度は、交差点改良舗装工事や道路改良舗装工事等のほか、調査・設計を引き続き進める。箇所表における執行額には2億9500万円を配分した。
25年度末時点の進捗率は78%(予算ベース)。延長5620mが部分供用している。
【常陸太田大子線・道路改良】
常陸太田市旧水府地区を南北に縦断する幹線道路として、竜神大吊橋入口交差点付近の640m区間の拡幅事業を進めている。総事業費が10億円で、25年度末時点の進捗率は89%(予算ベース)。
本年度は、天下野町地内で道路改良舗装工事(L120m、路盤工、舗装工)を実施するほか、用地買収を継続する。事業費は5000万円。
【市道0139号線整備(常陸太田市受託事業)】
常陸太田市幡町地内と日立市金沢町地内を結ぶ路線として、常陸太田市が事業主体となり整備を進めている。本年度は、トンネル本体工事を東西両側から施工する。西側の「その1工事」(延長1033m)と東側の「その2工事」(延長1051m)はこのほど公告され、12月議会の議決を経て着工し、工期は29年8月末までを予定している。
県は18年度から調査・設計や工事などの業務を市から受託し、事業の円滑かつ効率的な推進を技術面で支援している。全体計画は延長5050m(うちトンネル延長2084m)。総事業費は約264億円で、このうち橋梁約86億円、トンネル約135億円を見込む。
【一級河川浅川・河川改修】
浅川は旧金砂郷町を流下し、久慈川へ流入する流域面積約42㎞2、指定区間延長約22㎞の河川。このうち久慈川合流部から副堰橋(県道常陸那珂港山方線)までの約1500m区間では、越水対策としてコンクリートブロック張による法尻補強、堤防整備、堤防天端舗装を実施している。
副堰橋より上流では、流下能力の確保に向け河道掘削などを進める。
全体計画延長は4100m、総事業費45・7億円。25年度末時点の進捗率は54%(予算ベース)。本年度は松栄町地先で掘削工2件を施工する。
【一級河川里川・河川改修】
里川は旧里美村、旧常陸太田市を流下して久慈川へ流入する流域面積約230㎞2、指定区間延長約39㎞の河川。
令和元年東日本台風で甚大な被害を受けた常陸太田市常福地町、茅根町では、災害関連事業により堤防整備や河道掘削を進めるとともに、樋管整備などにより流下能力の向上を図る。
全体計画延長は1万200m、総事業費183・2億円。25年度末時点の進捗率は10・1%(予算ベース)。
本年度は茅根町、常福地町地先で排水樋管工1基を実施する。
【橋梁耐震化】
地震発生時における救急活動や緊急物資輸送を支えるため、橋梁の耐震化を進めている。全体計画では国道349号三才跨線橋など56橋を対象とし、25年度末までに46橋(進捗率82・1%)の耐震補強工事が完了した。
本年度は幸久大橋(常陸太田市下河合町)の耐震補強工事として、橋脚1基を対象に実施する。事業費は1億2000万円。

















