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栃木県日光土木事務所

日光土木、川俣温泉川治線若間、今夏にコベズリ沢橋梁上部工、トンネル工へ堰堤補修先行

2026/07/29 栃木建設新聞

 県日光土木事務所は日光市の主要地方道川俣温泉川治線若間工区で、トンネル本体着工に向け用地補償を推進。トンネル施工片押しの西側坑口のコベズリ沢を渡河する橋梁上部工事を一般競争入札で9月までに発注する。橋梁は橋長10・1m(支間長9・6m)、幅員8m。上部工はプレテンション方式PC単純床版桁。橋梁を架設するコベズリ沢上流には1954年竣工の砂防堰堤が所在。トンネル施工に先行して落石防止工事を継続し、堰堤補修工事を実施する。今年度は堰堤の補修設計を踏まえ、2027年度早期に補修工事を発注する見通し。

 落石防止工事は山留め(親杭)とグラウンドアンカーで斜面を固定。詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタントが担当。

 橋梁下部工事は24年度下期に橋台(A2)を発注し完了。A1は25年末に発注し26年度の完了を見込んでいる。橋梁詳細設計は富士コンサルタンツが手掛けた。橋梁取り付け部前後はガードレールで保護する。

 コベズリ沢堰堤は堤高13m、堤長37m、水通し幅2m。堤体は天然石を利用した石積みで、基礎が洗掘されているほか、摩耗が進行しており早急な補修工事が必要と判断。腹付けや根継ぎ・根固め、間詰めなどの工事を想定している。

 補修工事により堰堤の安定化を図り、トンネル掘削や坑口の安全を確保する。堰堤補修に伴う平面図化が筑陽測量設計、設計を大日本ダイヤコンサルタントが担当している。

 トンネルの延長は931m。西側坑口付近の山を切り土し、トンネルの作業ヤードを確保。標準幅員は一般部8m、トンネル部7m。本体建設工事は東側坑口付近の用地取得を推進し27年度以降の工事発注時期を検討する。

 若間工区の事業区間は東端を上八重沢橋付近、西端を既設のロックシェッド付近とし、延長は約2500m。現道は1級河川鬼怒川左岸に沿ったルート。区間中央部で北側にトンネルを新設してバイパスを整備する。

 道路区分は第3種第4級。幅員構成は一般部が車線2・75m×2、路肩1・25m×2。トンネル部は車線2・75m×2、路肩0・75m×2。トンネル部はコンクリート舗装とし、両側に0・75mの監査路を設ける計画。

 川俣温泉川治線は東を国道121号から分岐し、川俣温泉に至る山間部の観光周遊ルートのほか、栗山地区の生活と地場産業を支える唯一の幹線道路。

 現道区間は最小幅員が3・3mと狭あいで22カ所の急カーブを数え、観光バスはもとより普通車のすれ違いも困難な状況。落石など防災危険箇所も多く、12年度には土砂崩れによる通行止めで西側の集落が孤立した。

 県は集落の孤立防止、安全で円滑な通行を確保するため現道拡幅とトンネル新設による道路整備を計画。16年度に事業化し、設計や自然環境への影響調査など工事実施に向けた準備を進めている。トンネル詳細設計は建設技術研究所、環境調査を日本工営が担当。

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