千葉国道事務所を代表事務局とする新湾岸道路有識者委員会の第3回が4日、東京都千代田区の九段第3合同庁舎15階関東地方整備局会議室Aで開かれた。新湾岸道路の概略ルート・構造の検討に当たり、2025年5月28日の第2回会議で提示した2案に加え、湾岸部・市街部双方へのアクセス性に配慮した新ルート案を打ち出した。新ルート案は、湾岸部の住居系区域を避け、高架構造を主体とする「湾岸部を通る道路」および、国道357号・国道16号と並行する「自動車専用道路」を全線新設するもので、概算事業費約1兆円。
既存の公共用地を有効活用し、習志野市周辺において湾岸部から国道部へ最短経路で移行する線形を描いている。
第2回会議で提示した2案の概算事業費は▽湾岸部を通る道路の全線新設(案1)=高架構造主体約1兆円または、高架構造・地下構造主体約2兆円▽国道357号・国道16号の拡幅および養老川付近~市原インターチェンジ周辺道路の一部新設(案2)=約0・5兆円。案1は、沿道が住居系区域の区間について地下構造とすることも想定し、2パターンを挙げた。
議事は、複数案の比較評価、複数案と評価項目の設定、第2回コミュニケーション活動や千葉市主催のワークショップの結果報告など。
コミュニケーション活動などの結果報告では、寄せられた意見について、複数案の比較評価、今後のコミュニケーション活動の進め方、道路行政などに生かすとした。
熊本地震踏まえ/防災に整備必要
堤啓・千葉国道事務所長は冒頭、あいさつに立ち、7月28日に発生した令和8年熊本地震を踏まえて「防災・減災機能の強化に新湾岸道路の整備は必要」と強調した。
委員長の屋井鉄雄・東京科学大学特命教授・名誉教授は「地域住民などの意見を踏まえ、より丁寧な対応が必要」と述べ、忌憚の無い意見を求めた。
有識者委員会は、委員長の屋井教授をはじめ、学識経験者などで構成。新湾岸道路の計画段階評価を見据え、構想段階において、概略ルート・構造に関する技術的・専門的検討を進めている。




















