県鹿沼土木事務所は鹿沼市の国道293号仁神堂工区750mの整備で、用地・物件補償を進め取得できた箇所から工事を実施。雨水対策では調整池と併せ流末先の1級河川武子川の法線を変更し、樋管や落差工、堤外水路など排水施設を整備する。2015年関東東北豪雨、19年東日本台風で293号が冠水。堤内地に降った雨水を滞留させず武子川に放流する施設を一体的に整備する。3月に調整池設計、6月には樋管等排水施設設計をピーシーレールウェイコンサルタントに委託した。
調整池は当初、武子川両側に計画していた。改修事業前の断面で設計をまとめたため、改修断面で再検討する。
武子川改修事業仁神堂工区は23年度から国庫を充当した。河川断面を拡幅するため調整池の面積が縮小。位置と容量は変更せず、調整池の深度、かさ上げなどにより容量を確保する見通し。
現計画で調整池は2基新設。武子川を渡河する新仁神堂橋下流側の両岸に設置し、容量は左岸860立方m、右岸3300立方mを試算していた。樋管は左岸側に計画。堤外水路は100m程度を想定している。
293号法線の改良に伴い架け替える新橋は、橋長36m(支間長35m)で70度の斜橋。上部形式はポストテンション方式PC単純床版桁で、下部工は直接基礎逆T式橋台2基で構成する。橋梁詳細設計は、ピーシーレールウェイコンサルタントが担当した。
事業は一般県道鹿沼環状線との仁神堂交差点から鹿沼市街地方面へ750mの法線を、現道北側の都市計画道路3・4・204号水神通りの都計路線に沿って幅員16mで整備する。
事業区間で武子川を渡河する仁神堂橋は293号がカーブする狭あい箇所に加え、武子川の河積阻害となっており、現道上流側に架け替える。
橋梁詳細設計は将来の改修断面で諸元をまとめた。現橋は新橋の影響範囲に入らず、架設後は解体撤去する計画。
現在の仁神堂橋は、豪雨時に路面冠水が生じ、通行止めとなるなど防災面でも課題が多い。関東東北豪雨や東日本台風でも路面冠水による通行止めの措置が取られた。仁神堂橋付近の道路縦断をかさ上げすることで冠水が防止され、災害時の救援活動や緊急輸送道路として機能が強化される。
16mの幅員構成は車道6・5m(3・25m×2)の両側に自転車専用通行帯1・5mを配置し、歩道は両側に3・25m確保する。付加車線は起点部の鹿沼環状線と仁神堂橋の南西側で分岐する市道1073号の交差点2カ所を計画した。
事業区間には近隣に仁神堂幼稚園、菊沢東小学校、鹿沼東高校が立地.市の通学路の安全対策箇所に加え、未就学児が日常的に集団で移動する経路の緊急安全点検箇所となっており、早急な対策が必要と判断。
特に現道は自転車・歩行者の通行が多いものの歩道の幅員が1・5m程度と狭小なうえ、自転車通行空間も確保されていないことから安全な通行に支障を来している。
事業は現道拡幅とバイパス整備を行い、歩道と自転車通行帯を分離して整備することにより、児童生徒をはじめ地元住民らの安全な通行が確保される。
用地補償が完了した市街地側の区間で1月に初めて工事を発注している。
















